在宅ワークを無職と見下す夫と義母
しかし、困ったことがひとつ。夫がひどい浪費家だったのです。収入を正直に伝えると際限なく使われてしまうため、私は以前から自分の収入について、夫には実際より少ない額を伝えていました。
在宅ワークに切り替えたタイミングで、夫に「出社しない分、収入もかなり減って、月に数万円のお小遣い程度になった」と説明し、家計も見直しました。何度話しても浪費が止まらない夫に、身のほどにあった生活をしてもらうには、そうするしかなかったのです。残りの役員報酬は、将来のために密かに資産運用へ回していました。
そのせいで、平日の日中ずっと家にいる私を、夫と義母は「養われている寄生虫」と見下し、冷たく当たるようになったのです。
そんな中、義実家の老朽化を理由に、義母が同居を提案してきました。驚いたことに、夫と義母は私に相談もなく「二世帯住宅に引っ越すから」と決定事項として伝えてきました。しかも「暇なんだからお前が探せ」と、物件探しを私に丸投げしたのです。
無理難題な条件を突きつけられ物件探しは難航。ようやく見つけた物件は二人の希望を取り入れた結果、予算を大幅にオーバーしていました。
そのことを伝えると、義母は「役立たずの無職なんだから、結婚前の貯金くらい差し出しなさいよ」と言い放ちました。夫も「家にいるだけで何もしてないお前はお荷物なんだから予算を超える分の金くらい出せ」と暴言を吐く始末です。
私は怒りを抑えつつ、今後のリスクを考えてある決断をしました。不足分だけを負担するのではなく、私が独身時代に貯めた自己資金を頭金にし、住宅ローンも私単独で組んで、二世帯住宅を購入することにしました。家の名義も私単独です。
もちろん、結婚後に築いた財産については、名義だけですべてが決まるわけではありません。それでも、少なくとも誰が所有者で、誰がローンを負っているのかを曖昧にしたくないと考えたのです。
私が独身時代の貯金を頭金に入れ、残りは私名義でローンを組めたとだけ伝えました。夫も義母も詳しいことを確かめようともせず、自分の懐が痛まないと知って喜んでいました。契約から引き渡しまでには数カ月かかりました。その間は、夫と義母の私への態度は軟化していました。
「寄生虫嫁は捨てる」義母の冷酷な宣告
義実家の解体が決まっていたため、義母が一足先に新しい二世帯住宅へ入居しました。「広くて最高ね」とご満悦の様子。そして翌週、私が引っ越し作業を始めようとしていた矢先、義母から私に電話がかかってきました。
「引っ越してくるのは息子だけだからね?」
突然の言葉に私が驚いていると、義母はさらに衝撃的な言葉を続けました。
「引っ越しを機に寄生虫嫁は捨てる」
「新居にあんたの居場所はない! 息子にはもう新しい相手がいるの」
なんと、夫には不倫相手がおり、義母も公認の仲だと言うのです。さらに義母はあざ笑うように言いました。
「あんたとは同居しないから! あっでも、家政婦でいいなら来てもいいわよ?」
私はすぐに隣で荷造りを始めていた夫を問い詰めました。夫は一瞬気まずそうな顔をしましたが、すぐに開き直り、不倫を認めました。そして「そうだよ、母さんの言う通りだ。新居には俺と母さんが住む。残ってるローンだって、こっちで何とかするから。お前はもう必要ないんだよ」と言い放ったのです。
あまりにも身勝手な言い分に、私は言葉を失いました。住宅ローンを組んだのも、家の名義人も私です。それなのに夫は、まるで自分の家であるかのように話していたのです。
夫は私の会社について、「知り合いと小さい会社をやっている」程度にしか関心を持っていませんでした。何度か事業の話をしようとしても、「ふーん」と聞き流されるだけ。私がどんな立場で、どれだけの責任を負っているのかを、夫が知ろうとしたことは一度もありませんでした。
私の本当の収入を知った夫
怒りを通り越した私は、冷静に言いました。
「ねえ、私の役職、知ってる? 私の会社がどんな事業をしていて、どれほどの利益を生んでいるか教えてあげようか?」
「は?」と間抜けな声を出す夫に、私は会社の事業内容を簡単に説明し、その会社で役員をしており、毎月夫の何倍もの報酬を得ていること、そしてこの二世帯住宅は、独身時代の自己資金から頭金を捻出し、ローンも私が負担して購入した、私単独名義の物件であることを改めて伝えました。そして義母には、こう言いました。
「寄生虫は夫です♡」
「同居しなくていいんですね?」
「わかりました、喜んで」
私は同居拒否を快諾。義母のほうから断ってくれたのですから、こちらとしては願ってもない話です。私の本当の収入を知った夫は、顔面蒼白。電話口の義母は慌てふためき態度を一変。「彼女(不倫相手)とは縁を切らせる! これからも家族仲良く暮らしましょ!」と……。
しかし、私を家政婦扱いし、追い出そうとした義母と不倫までしていた夫を許すはずがありません。
その後、私は弁護士を通じて離婚を突きつけました。夫と不倫相手にはしっかりと慰謝料を請求し、義母には、弁護士を通じて今後の居住関係を解消したい旨を伝え、家の明け渡しを求めました。義母は渋りましたが、話し合いの末、期限を決めて退去することになりました。
離婚の手続きを進める中で、義母自身にも浪費による負債があり、経済的に行き詰まっていたことがわかりました。義母が不倫を公認していた理由もそこにありました。不倫相手が「実家が資産家だ」と話していたため、義母は不倫相手を新たな頼み先にしようと考えていたのです。ローンについても不倫相手やその実家を頼れば何とかなると考えていたようです。しかし、後にそれが作り話だったことが判明し、不倫相手は、夫と義母の前から姿を消したそうです。
現在、元夫は慰謝料の支払いに、義母は借金の返済に追われ、経済的に厳しい生活を送っているそうです。一方、私は元の仕事に本格的に復帰しました。義母が使っていた側はハウスクリーニングを入れて一から整え直し、今はその二世帯住宅に自分の両親を呼び寄せて、穏やかな生活を送っています。
両親も年を重ね、近くにいてほしいと思うようになっていました。押しつけられた同居ではなく、自分で選んだ同居です。この生活を大切にしていきたいと思います。
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夫婦や家族であっても、相手の仕事や収入を勝手に決めつけ、見下すような態度は信頼関係を大きく損なってしまいますよね。まして、不倫をしたうえで一方的に妻を追い出そうとするのは、あまりにも身勝手ではないでしょうか。生活やお金に関わることだからこそ、お互いの状況をきちんと知り、尊重しながら話し合う姿勢が大切です。理不尽な扱いを受けたときは、ひとりで抱え込まず、信頼できる人や専門家にも相談しながら、自分の生活と尊厳を守る選択をしたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部にAI生成画像を使用しています。