産後の私の容姿をけなす夫
私は夫とアパレル系の職場で知り合い結婚しました。元々おしゃれが好きで、休日もメイクを欠かさなかった私。しかし産後は、夫は「俺は外で働いて稼いでいるから」と家事や育児に完全ノータッチで、ワンオペ状態に。毎日のお世話と家事に追われ、スウェットに眼鏡、髪を一つに結ぶだけの毎日でした。
ある夜、寝かしつけを終えて疲れ果てた私に対し、帰宅した夫が「一気に老けたね。前みたいにきれいにしなよ」と言ったのです。私が「寝不足でそんな元気も時間もないのよ」と返すと、夫は笑いながら「そんなの言い訳だよ。どんなに残業で帰りが遅くなっても、翌朝はちゃんとおしゃれして出社してたじゃん。ちゃんときれいにしてくれないと嫌いになるし、女として見られなくなるのは嫌だからね。明日は俺の友だちも来るんだから頑張ってよ」と言い残して自室へ行ってしまいました。
翌日は、夫の同僚であり、夫婦共通の友人でもあるAとAの妻、4歳の息子が家を訪ねてくる予定でした。私は夫の「女として見られなくなる」「嫌いになる」という言葉にショックを受けながらも、「久しぶりに友人と会うし、メイクや服に気をつかおう」と決心しました。
翌日、私は無理に早起きをして化粧をし、お気に入りの服を着てA家族を迎えました。一方の夫はパジャマのまま。Aは、夫の姿を見て「まだパジャマなの? だらしないなぁ」と笑います。それを聞いた夫はすかさず「俺はいつも仕事で頑張ってるからいいんだよ。というか、こいつさ、今日は俺が気合い入れろって言ったからマシだけど、普段はひどいもんだよ」とAたちの前で私をけなします。
すると「何がいけないの?」とAの妻が口を開いたのです。「産後は自分の準備なんてできないのが普通。私は化粧なんて一切できなかった」と冷たく言い放ちます。味方の登場で勇気をもらった私は、昨晩夫から「きれいにしてないと嫌いになる」「女として見られない」と言われたことを打ち明けました。A夫婦は信じられないという顔で私の夫を睨みました。
そのとき、隣で聞いていたAの息子が「○○ちゃん(私)は、お化粧しないと悪い子になるの?」と夫に不思議そうな顔をして聞いたのです。夫が焦りながら「そんなことないよ」と返すと、「じゃあ、なんでかわいくないと嫌いになっちゃうの? おじちゃんもパジャマだから○○ちゃん(私)に嫌われないようにしたほうがいいんじゃない?」と真っ直ぐに見つめて質問を続けます。夫は子どもの純粋で核心を突いた問いに答えられず、顔を赤くして黙り込んだのでした。
その後夫は、A夫婦に「産後の心身の状態」や「家族の協力がどれだけ必要な状況か」を懇々と叩きこまれていました。その日を境に、夫はようやく家事育児を自らしてくれるようになり、私は美容院や買い物に行く時間が少しずつ捻出できるように。夫の改心のきっかけを作ってくれた友人家族には、本当に感謝しています。
大好きなおしゃれも、赤ちゃんのお世話に追われていると十分にできなかった私。産後はママの体も心も生活も大きく変化することを、もっと産前からしっかり話し合っておくべきだったと自分自身も反省していますし、夫婦で支え合って乗り越えるべきものだと私は思います。どうしてもパートナーが現状を理解してくれないときは、一人で抱え込まず、第三者の視点を入れて現実を知ってもらうことも大切だと痛感した出来事でした。
著者:横田りな/30代・主婦。7歳の息子と4歳の娘を育てるママ。夢のマイホームのため節約を始めたところ、意外にも楽しくて、最近では自分で節約レシピを考えるのがマイブーム。
作画:sawako
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)