バズを狙うあまり、カナエさんはハルキさんとの約束を破り、彼が映った動画をSNSに投稿してしまいます。それを知ったハルキさんは激怒。激しい口論の末、互いに譲らず夫婦関係は決裂してしまいました。
それ以来、ハルキさんは部屋に引きこもり、リビングに顔を出すのは必要最低限という生活を送るようになります。
一方のカナエさんは、さらにSNSへと没頭。家庭内に不穏な空気が漂うなか、息子のリクくんは母親の顔色を伺いながら過ごし、バズるための撮影指示にも従うようになりました。
そんな生活のまま時は流れ、小学生になったリクくん。授業参観の日でもカナエさんは撮影に夢中ですが、本来は動画や写真の撮影は禁止されています。当然、周囲の保護者からは冷ややかな視線が注がれますが、カナエさんは気にもとめません。
保護者の間で広がる“非常識なママ”




















参観を終え、廊下で動画編集をするカナエさんに声をかけたのはサアラちゃんママでした。彼女の娘・サアラちゃんは、SNSの人気者からアイドルへと上り詰めた存在です。
かつてサアラちゃんママは、アンチコメントに落ち込むカナエさんを励まし、背中を押してくれた過去がありました。しかし実は、アンチコメントの発端は、他ならぬサアラちゃんママ本人……。仲の良いママ友を装いつつ、裏で陥れようとする“フレネミー”だったのです。
一方、カナエさんから少し離れた場所では、行事のたびにカメラを回し続ける彼女への不満や非難の声が漏れ聞こえていました。「本当に非常識」と周囲から冷ややかな視線を向けられている状況を察したサアラちゃんママは、陰でニヤリと笑みを浮かべるのでした。
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わが子の成長を記録に残し、SNSに投稿したいカナエさん。しかし学校のルールやマナーを守る姿勢は親として欠かせません。「写真や動画に写りたくない」と感じる人もいるため、周囲への配慮を欠いた行動は、巡り巡ってわが子の立場を悪くしてしまう恐れもあるでしょう。
また、子育ての悩みや喜びを分かち合えるママ友は、本来とても心強く大切な存在です。せっかく同じ時代に子どもを育てる仲間だからこそ、表面上は仲良くしつつ、陰で張り合ったり陥れたりするような“フレネミー”ではなく、お互いを尊重し合い、心地よい関係を築いていきたいものですね。
ねこじま いもみ
