生理中、学校のトイレを使うのが嫌だった
思春期ということもあってか、生理期間中は学校のトイレでナプキンを交換するのが嫌でした。
トイレに行こうとすると友だちもついてくるということがあり、ナプキンを交換するときの音や経血独特のにおいを友だちに知られるのが恥ずかしかったのです。
そのため生理中は大きめのナプキンをつけて、できるだけトイレに行くのを我慢して学校生活を送っていました。
ナプキンを忘れて登校した日
そんなある日のこと。2時間目が終わり、ナプキンを替えようとかばんを開けると……ナプキンポーチが入っていませんでした。家を出る前、ナプキンを補充しておこうとポーチをバッグから出してそのまま忘れてしまったのです!
私が通っていた学校では、保健室に行き事情を伝えるとナプキンをもらうことができました。しかし、私はナプキンをもらいに行くのが恥ずかしくて……保健室には行けませんでした。
友だちに助けを求めるのも恥ずかしく、「1日ナプキンを交換せずに過ごすしかない…!」と思っていました。
現れた救世主
ところが、お昼ごろにトイレへ行くと、すでにナプキンは経血でパンパン。
「これ以上ナプキンをつけていると、経血が漏れてしまうかも」と不安になった私。考えた末に、トイレットペーパーを巻いて、ナプキンの代わりにすることを思いつきました。
私がトイレの個室で試行錯誤していると、突然トイレの扉の外から「もしかして、生理中?」という声が。
それは、あまり話したことのないクラスメイトの声だったので、私は動揺しながら「うん…」とだけ答えました。
すると、続けて「ナプキン、ないの?」と聞かれました。私が「ない…」と答えると、彼女は「ふーん」と言いながらトイレから出て行ったようでした。
「なんだったんだろう」と不安に思っていると、しばらくして、「はい」とトイレの隙間からナプキンが差し込まれたのです。声をかけてくれたクラスメイトは、ナプキンを持って戻ってきてくれたようです。
彼女曰く、個室に入る前に私が困った表情をしていたのを見かけたそう。トイレに行く前に、必死にかばんの中を探している様子を見て「もしかしたら、ナプキン忘れたのかな」と気にかけてくれたようです。
私はすぐにもらったナプキンに交換し、トイレから出て彼女を追いかけましたが、移動教室だったらしく、すでにいなくなっていました。
◇ ◇ ◇ ◇
そのあともなかなか声をかけられず……。下校時間になってやっと彼女にお礼を言えました。
すると彼女は、「私もナプキンを忘れたときがあって困った経験があるから。でも保健室に行くのも恥ずかしいし、友だちに借りるのも恥ずかしくって。たぶん困っているんだろうなって気づいたから渡したの! 返さなくていいよ」と言ってくれたのです。
同じ経験をしたことがあるからこそ、ナプキンを渡してくれたことを知り……「なんてかっこいいんだろう!」と思いました。この経験を通して彼女とは親友に。今でもとても感謝している出来事です。
著者:重藤由希子/30代女性・ゴルフ場キャディ。20年以上の接客業経験を活かして、ゴルフや接客業などの執筆をしています。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
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