娘を猫じゃらしであやす義祖母…
私がトイレに行っている間、「見ているから大丈夫よ〜」と娘を見てくれていた義祖母。娘も義祖母に懐いていたため、私は安心して席を外しました。
しかし数分後、私がトイレから戻ってくると、リビングには義祖母に猫じゃらしでくすぐられている娘の姿が。よく見ると、その猫じゃらしは義実家で飼っている猫が愛用しているおもちゃです。どうやら義祖母の近くに置いてあったため、使ったようでした。
「ほーれ、ほーれ」と義祖母は猫じゃらしを振り、娘は猫の毛がついた猫じゃらしの先を口に運ぼうとしています。私はすぐさま猫じゃらしを娘から離し、「これは遊ぶものじゃないよ」と娘に声をかけました。そして勇気を出して、「これは猫のおもちゃなので返します」と義祖母に返しました。
義祖母は「おもちゃなら人間用もペット用も同じで変わんないわよ!」とニヤニヤ笑っていますが、衛生面が気になる私は「猫の毛を口にして、おなかを壊したらいけないので」と説明。けれども義祖母はムスッとして、「うちの猫ちゃんは汚くないよ」とわかってくれません……。
すると、夕飯の準備をしていた義母が一部始終を見ていたようで、リビングまでやってきて「ちょっとおばあちゃん! 遊んでくれるのは助かるけれど、衛生面をきちんと考えてあげないと! これで孫ちゃんが体調を崩したらどうするの! 責任取れないでしょ」と注意してくれました。
義祖母は私の言うことは聞きたくない様子でしたが、義母に注意され、ひ孫に何かあってはいけないとわかってくれたようです。「わかったわ」と言って、猫のおもちゃを棚の上にしまってくれました。
その後、娘を見てもらいたいときは義母にもフォローしてもらうことに。きちんと言葉で思いを伝えることは大切ですが、それでも伝わらないときは、親類など周囲の人の協力を得ることも大切だと感じた出来事です。
◇ ◇ ◇
猫が「トキソプラズマ症」に感染していると、糞便などを介して人に感染することがあります。健康な成人や小児が感染しても、症状が現れないか、軽度で済むことがほとんどです。妊娠中に感染した場合、母体に現れる症状としては、発熱や倦怠感、リンパ節の腫れなどがあります。
しかし、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染した場合、流産や死産の原因となる可能性があるほか、胎児にも感染し、脳の障害(水頭症や脳の石灰化)、目の障害、発達の遅れ、まれに感音性難聴などの症状が現れることがあります。母親には症状が現れないことも多いですが、症状がなくても血液検査で初感染とわかった場合には、内服薬による治療が必要になることがあります。生まれたあとは、赤ちゃんの血液検査の結果や症状などをもとに、治療を継続するかどうかを判断します。
先に述べたように、健康な成人や小児が感染しても症状が現れないか、軽度で済むことがほとんどです。ただし、衛生面を考えると、このママさんの言う通り、猫が普段使っている猫じゃらしで子どもをあやすのは控えたほうがよいでしょう。
また、トキソプラズマ症は、十分に加熱されていない肉を食べることでも感染する場合があります。トキソプラズマ症を予防するワクチンはないため、食べ物にも注意しましょう。
監修:松井 潔先生(小児科医)医療法人産育会 堀病院
著者:小田ひな/20代女性・主婦。おてんばな1歳の女の子とおふざけが好きな夫の3人家族。毎日ハッピーに過ごすことがモットー。初めての子育てを楽しんでいる。
イラスト:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています