記事サムネイル画像

修理業者が次々と不審な請求…見積もりの5倍に「録音・録画してますが大丈夫ですか?」夫が反撃した結果

キッチンの水漏れ修理を業者に依頼した日のことです。作業が進むにつれて次々と不審な追加料金を提示され、金額はみるみる間に膨れ上がり、当初の5倍以上に。さらに別の場所まで追加で修理しようとする業者に対し、夫が笑顔で放ったひと言とは……!?

悪質業者!?水道修理で衝撃の請求

ある日、夫と4歳の娘と家で過ごしていると、娘が「ママー! お水が出っぱなしー!」と慌てて知らせてきました。確認してみると、確かにキッチンの蛇口からポタポタと水が漏れています。「少し緩んだのかな」と思っていると、時間が経つにつれ、ポタポタ落ちていた水がジャバジャバ出るほどに。「これは大変!」と、焦った私は、大急ぎでネットで見つけた水道修理業者に連絡しました。

 

応対したオペレーターは非常に感じがよく、「すぐに伺えます。出張費と基本料金で5千円から対応可能ですよ」と案内。電話口の明るい声にすっかり安心し、すぐに作業の手配をお願いしました。

 

数十分後、やって来たのは愛想のいい若い作業員。ていねいなあいさつに「親切そうな人でよかった」と胸を撫で下ろしたのも束の間、ここから怪しい雲行きになり始めます。

 

 

作業を始めてわずか数分。作業員は蛇口をパッと見ただけで「これは、内部のパッキンも劣化してますね。ついでに交換しておきます。追加で3千円です」と言い、「うわ、配管の接続部分にも緩みがありますから、追加で5千円ですね」などと、次々にテンポよく料金を加算していきます。「もしかしてカモにされているのでは?」と思ったときには、すでに提示額は1万3千円にまで膨れ上がっていました。私が「え、全部必要ですか……?」と恐る恐る聞くと作業員は「え、やらないと直りませんよ?」と平気な顔をして言い、そのまま作業を進めていきます。

 

水漏れは一旦止まったようでしたが、それだけで終わりませんでした。作業員は「いやぁ、これは危ない。シンク下の別の配管も今替えないと。近いうちに破裂しますよ」と言い、そしてボロボロに腐食した謎の部品を娘に見せて「ほら、こんなにひどい!」と言うのです。手元を凝視していた娘は「うわー!」と大きな声を上げました。作業員は娘の反応を見てニヤリと笑い「そうでしょう? だからもう1本、追加で修理しましょう」と、さらに1万5千円の工事を追加提案してきたのです。合計額は2万8千円。最初に聞いていた5千円の、5倍以上の金額です。

 

 

しかし直後娘は無邪気に「おじさん、ポケットの中きれいにしないとね! その汚いの、さっきそこから出してたでしょ!」と指をさしたのです。

 

私は「おじさんのポケットってどういうこと? 今、蛇口から取り外して見せたものじゃないの?」と思わず声に出してしまいました。

 

「いや、これはですね……点検用のサンプルでして!」と滝のような汗を流しながら苦しい言い訳を始める作業員。あらかじめ用意していた古い部品を見せつけ、故障を捏造していたという悪質な手法が白日の下に晒された瞬間でした。

 

 

私が言葉を失っていると、リビングで静かに作業を見守っていた夫がスマートフォンを手に立ち上がりました。そして、作業員に満面の笑みで「最初の電話での金額説明から、今のポケットを使った自作自演、娘の指摘まで、すべて録音していますし、子どもの見守りカメラもあるので録画もできていると思いますが、大丈夫ですか?」と言ったのです。

 

その瞬間、作業員の顔から血の気が引きました。作業員は「あ……いや、少々お待ちください。会社に確認します」と、慌てふためいて部屋を一度出て電話をかけ始めます。数分後、戻ってきた作業員は、引きつった表情。「今回は本当に特別に、最初にお伝えした5千円で結構です」と態度を一変させ、大急ぎで作業を終わらせ、逃げるように去っていきました。

 

私が「あなた、私が電話したときの録音なんてしてたの?」と驚いて聞くと、夫は「いや、あれはカマをかけただけ。でも現場での自作自演はちゃんと見守りカメラに残ってるからね」と笑いました。とっさの機転でハッタリをかまし、業者を追い詰めてくれた夫には感謝しかありません。

 

 

その後すぐに警察に通報し、警察のアドバイスで消費生活センター、そして地元の水道局へ、一連の記録データを提出した私たち。幸いその日にすぐ別の業者を手配できたので、色々と確認してもらえました。不具合はなくきちんと直っていたようですが、追加分が本当に必要な修理だったのかは、最初の作業員のみぞ知ること……真相はわかりませんでした。

 

後日、通報したその業者は「5千円から対応可能」という嘘の提示と、悪くなった部品を手品のように出して信じ込ませる詐欺手法で、高齢者や主婦を標的にしていた悪徳グループと判明。行政処分と刑事捜査が入ることになったそうです。基本料金として支払った5千円も戻ってきました。

 

 

今回は娘の鋭い観察眼と夫の冷静な対応に助けられましたが、ネット検索の「格安」という言葉に飛びつく恐ろしさを心から痛感しました。焦っているときほど業者選びは慎重にならなければと反省しましたが、そもそも水漏れのような「今すぐなんとかしてほしい」という状態になったとき、慎重に選んでいる時間はありませんでした。今後は、修理業者を事前に調べ、「ここが壊れたらこの業者に依頼する」と決めて、リスト化しておくのがよいと感じました。そして、やさしくていねいな対応をしてくれる相手が、必ずしもいい人とは限らないと学び、大切な家族と家計を守るために、日ごろからの防犯意識をより一層強く持っておこうと心に誓った出来事でした。
 

 

著者:長嶺りょう/30代・主婦。4歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。

 

作画:sawako

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
\ この記事にいいね!しよう /
シェアする

  • コメントがありません

気になる記事をまとめ読み

人気連載

新着連載

連載完結

もっと見る

注目記事を探す

人気記事ランキング

アクセスランキング
コメントランキング

お得な無料キャンペーン

ママトピの新着記事

PICKUP