ひとりで何してるんだろう…?
彼女は昼休みになると休憩室を使わず、必ず個別レッスン用の小部屋に行きます。いつも何をしているんだろうと不思議でした。
ある日、その小部屋の前を通ると、なんとラジオ体操の音楽が聞こえてきました。「なんで!?」と驚き、その場で立ち尽くしていると、中からAさんが「うるさかった? ごめん」と言いながら出てきたのです。
私が何をしていたのかと聞くと、「見ちゃった? 子ども産んでから運動する機会が減って体力が落ちちゃってさぁ……体形もなかなか戻らないの。少しでもと思ってね。意味あるかわかんないけどお昼に軽く体を動かすと午後の仕事はかどるよ!」と教えてくれました。いつもはイヤホンで音楽を聞いているそうですが、その日はたまたま持ってくるのを忘れてしまったとのこと。
しかも、体操している姿を見られるのが恥ずかしくて他の人には内緒にしていたとのことでした。理由を聞いて納得しましたし、効率的で前向きな習慣だと感心しました。
それ以来、私もこっそり昼休みにストレッチをするようになったのです。子どもを産んでから体形が崩れたなとは思いつつ、子育てと仕事で忙しく、ついつい見て見ぬふりをしていましたが、きれいな人はやはり努力しているんだな……と痛感。
何かと子育てを理由に自分のことを後回しにしがちでしたが、同僚の努力を知り、これからは自分の体を労ったり、ケアしたりする時間も大切にしていこうと思いました。
著者:杉浦咲子/40代・女性・フリーランス。ひとり娘の母。語学学校の語学教師。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています