なんでそこにアルミホイルが!?
危険な物を娘の手が届くところに置かないよう徹底していたにもかかわらず、起こってしまった出来事です。ある日、生後8カ月の娘が隣の部屋で遊んでいたので、私はその間に集中して夕食を作りました。ほどなくして娘のところへ戻り、ぎょっとしました。娘の近くに2cm四方くらいのアルミホイルの破片が落ちていたのです!
「なんでこんなところにアルミホイルが!?」。まったく心当たりがなく、「もしかして娘が飲み込んでしまったかも!」と焦りました。すぐに口の中を覗いたり背中をたたいたりしましたが、出てくる異物はなし。娘はいたって元気だったのですが、心配で病院を受診することにしたのです。
大学病院の小児救急へ
誤飲の事故は初めて。しかも夜間だったので、どこの病院に連れて行ったら良いかわからず、「こども医療でんわ相談(#8000)」に問い合わせました。すると、隣の地域にある大学病院の小児救急外来を教えてくれました。
食事前なのに突然外へ連れていかれる娘の状況に申し訳なく思いながらも、何事もありませんように……と願い、急いで病院へ。初診でしたがすぐに診察室へ通してもらうことができ、レントゲン検査をすることになったのです。
レントゲン検査の結果…
私がそばにいてあげられたので、娘は落ち着いてレントゲンを撮ることができました。結果がすぐに出て再度診察。医師の話によると、特に異物は写っていないとのことでした。
しかし、まだ心配でモヤモヤが晴れなかった私に、医師が「喉の奥に異物がついていないかを確認するために口から手を入れて触診をするのはどうか」と提案してくれました。念には念をと思い、触診をお願いしました。しかしながらその触診が、娘には過酷な検査となってしまったのです。
廊下に響いてくる娘の泣き声に思わず涙…
触診は、私が見るに堪えなくなってしまうであろうと配慮してくれた医師に「お母さんは廊下で待っていてください」と言われ、私は廊下へ出ることに。ドキドキしながら待っていると、処置室から娘のひどい泣き声が響き渡ってきたのです。
激しく泣き叫ぶ声は聞こえるものの、私はどのような処置がおこなわれているのか見えず、つらくて思わず涙が出てきました。しばらくすると診察室に呼ばれ、娘と再会。触診でも異物は見つからず、万が一飲み込んでいても身体的な異常が見られないので、そのまま排泄される可能性が高いとの診断を受けて帰ってきました。
結果としては問題なくひと安心でしたが、検査後赤く泣き腫らした目で私を求めてくる娘を抱いて、「つらい思いをさせてごめんね~!」と平謝りの心境でした。結局、アルミホイルの破片がなぜ部屋に落ちていたのかは原因不明。しかも、便と一緒に排泄されることもなく、誤飲はしていなかったようでしたが、改めて娘が遊んでいるときはよく見守らなければと反省したエピソードでした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
作画/はたこ
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著者:斎藤ますみ
1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。