一方カナエさんはSNSに没頭! 不穏な空気の中、リクくんはカナエさんの顔色を伺いながら過ごし、バズるための撮影指示にも従うようになりました。
授業参観でも撮影に夢中になるカナエさん。しかし学校での撮影は禁止されているため、動画を撮っているのはカナエさんだけ……。リクくんは気まずい思いをしていました。
帰宅後、リクくんは「友だちと遊びに行く約束がある」と伝えますが、カナエさんはPR案件の撮影を優先すると言って譲りません。友だちと公園で遊ぶのを楽しみにしていたリクくんが渋ると、カナエさんは「ゲームを買ってあげたのに」「売るよ」と恩に着せたり脅したりして無理やり屈服させます。
結局、リクくんが公園に向かったのは、16時半を過ぎたころでした。
子どもの気持ちはスルー!?






















リクくんが出かけると、今度はランドセルや連絡帳をチェックし、投稿のネタ探し。テストの珍回答を見つけると、すかさず写真に撮ります。
一方、遅れて公園に向かったリクくんですが、そこにはもう誰もいませんでした。落ち込んだ様子で帰宅しますが、カナエさんは「誰も気にしてないって」と言い放ちます。
翌日、友だちのソウタくんにリクくんは謝罪。「また遊ぼうぜ」と笑顔で返されて安堵し、友だちのやさしさに救われるのでした。
◇ ◇ ◇
大人から見れば小さな出来事に見えても、子どもには自分だけの社会があり、大切に育んでいる約束や人間関係が存在します。親の事情でそれをないがしろにし、傷つく気持ちを軽視してよいはずがありません。
さらに、テストの回答や点数などをSNSのネタにする行為にも注意が必要です。親にとっては“投稿したいネタ”であっても、子どもにとっては知られたくない情報かもしれません。子ども本人が「嫌だ」「恥ずかしい」と嫌悪感を抱くことのないように、きちんと聞いてから投稿したいもの……。
子どもの大切な世界やプライバシーを守るために、親としてどう寄り添うべきなのか。デジタル時代を生きる保護者の配慮とモラルについて、深く考えさせられますね。
ねこじま いもみ
