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チャイルドシートがなく送迎を断ると「察して助けてよ」夫婦そろって責めるママ友を黙らせた夫のひと言

数年前から、夫の元同僚である友人夫婦とは、家族ぐるみで親しくしていました。わが家の三男と友人夫婦の子どもが同い年ということもあり、妻のAさんとは子育ての悩みを相談し合う仲でした。しかし、次第にAさんへのモヤモヤ感が増していきます。Aさんには“察してほしい”という悪癖があったのです……。

送迎を断ると「冷たい」の捨て台詞!

わが家とAさん夫婦はともに3人の子どもがいます。年齢はバラバラですが、わが家の5歳の三男とAさん夫婦の長女が同い年かつ同じ保育園ということもあり、意気投合。妻のAさんとは2人でランチに行くほど仲良くなりました。しかし、最近、Aさんの“私の気持ちを察してほしい”という空気を敏感に感じるようになり、少しモヤモヤすることが増えていったのです。

 

以前からAさんは「察してアピール」が多い人でした。「今日のごはん作るの面倒だな〜」「週末、子どもとどこ行こうかな、車がないと遠出できないしな〜」と言いながらチラチラこちらを見ては、察してほしいオーラを出してくるのです。そのたびに仕方なく、「じゃあ一緒に外食行く?」「うちの車で連れて行こうか?」と私が察して提案すると、「え~最高!」とご機嫌になり、何度もそうやって丸く収めていました。わが家は上の子たちが大きくて手がかからなくなっていたことや、私が職場でシフトの作成する立場にあることなどから、融通が利くと思われていたのかもしれません。

 

 

しかし、決定的に「無理だ」と思ったのが、ある夜にAさんから届いたメッセージ。スマホを見ると「来月の勤務表できた?」と書いてあります。「まだ途中だよ。何かあった?」と確認。すると、「1歳の次男が来月から慣らし保育で、お迎えが15時の日があってね〜。あなたはどんな勤務かなと思って……」と返ってきたのです。

 

最初は意味がわかりませんでしたが、すぐに「あ、お迎え代行してほしいんだ」と気づきました。しかし、わが家は小さい子が乗れるようなチャイルドシートを持っていません。物理的に無理な話です。「チャイルドシートがないから、うちの車ではお迎えできないよ。仕事の早上がりはできないの?」と送ると、「先週から子どもが熱で、私もインフルになっちゃって……。土曜まで休みをもらってしまったから、これ以上会社にお願いしづらくて……」と、しおらしい返事が。私に察してもらい、なんとかしてもらう気満々なのです。

 

しかし、どうしたって無理なものは無理です。そこで私は、もう察してあげるのはやめようと、「どうしてほしいの? 送迎を頼みたいの? チャイルドシートもないし送迎はできないよ」とハッキリお断りしました。すると、Aさんから「え、そんなの言わなくても大変なのはわかるでしょう。困ってるって言ってたら察して助けるもんじゃない? あなた意外と思いやりがないんだね」と信じられない返信が届いたのです。

 

「……は?」と私は言葉を失いました。お願いすらきちんとしてこないで、「察して動いてあげないこと」をこちらの手落ちのように責め立て、思いやりがないと被害者ぶる態度に呆れた私。以降の返信はしませんでした。

 

 

しかし、事はこれだけで終わりません。数日後、夫が引きつった顔でスマホを見せてきました。画面を見ると、なんとAさんの夫からのメッセージ。「今うちが大変なの知ってるよね? もう少し察して助け合えないの?」とメッセージが来ました。夫婦揃って「察して動くのが当たり前」という思考だったのです。

 

あきれ返った夫は、一拍置いて「あいにくうちは二人ともエスパーじゃないんでね。超能力がある前提で付き合われても困ります。今後は何かあれば要件を明確に文章にして提出してくれる? まぁ、提出されても無理なものは無理だけど」と返信。

 

はっきりとは言わず、相手に「察してほしい」と期待するようなズルさを痛烈に皮肉で指摘されたAさん夫婦。完全に予想外だったのか、「そういうのじゃないです」と歯切れの悪い返信を最後に、そのまま沈黙してしまいました。それ以来、保育園で顔を合わせても気まずそうに目を逸らすばかりで、“察してSOS”はピタッと止まったのでした。

 

 

困ったときに助けを求めることは決して悪いことではないと思いますが、「察してほしい」と一方的に相手に期待し、動いてもらえなかったときに「思いやりがない」と責めるのは、相手にとってとても理不尽に感じられるものです。困っていることや手伝ってほしいことがあるときは、きちんと言葉にして伝えることが、お互いを尊重し合える関係の基本ではないかと思います。

 

「なぜわかってくれないの」と不満を抱く前に、「自分はちゃんと伝えられているか」を振り返ってみることが大切だと、今回の経験を通じて改めて感じました。そして、何度伝えても察してもらうことを当然のように求めてくる相手とは、無理に関係を続けようとせず、適度な距離を置くことも自分を守るための大切な選択なのだと思った出来事です。
 

 

著者:谷 ふみ/40代・ライター。中学2年生と小学5年生、6歳の3人の男の子を育てるママ。仕事に家事、育児に追われる毎日。子ども達が寝静まったあと、ひとりでドラマや映画を見るのが楽しみのひとつ。

 

作画:けだま

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)

 

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