消えたお金、381万円でした
お義母さんとアヤカさんは、ユウタが出勤したあとを狙ったようにわが家へ来ました。
アヤカさんは「児童相談所なんて言われて怖かった」と被害者のように振る舞い、お義母さんは「うちの娘を傷つけた」と激怒。さらに、慰謝料やお詫び代として合計10万円の手書き請求書を突きつけてきたのです。
破って捨ててしまいたいほど理不尽な紙でしたが、私はスマホを構えました。だってこれは、残しておくべき証拠だから――。










義母と義妹が帰ったあと、サキさんは残された手書きの請求書をスマホで撮影します。義母が自分の字で書いた、金銭要求の証拠だからです。
その夜、帰宅したユウタさんは請求書を見て絶句。サキさんは、これまでママ友のマユミさんにお金のことを相談していたこと、マユミさんのアドバイスで領収書や明細を細かく記録してきたことをユウタさんに打ち明けます。
翌日、サキさんがマユミさんに慰謝料請求書の写真を見せると、「もう私が相談に乗れる範囲を超えてるよ」と言われます。そして、弁護士であるマユミさんの夫に一度話を聞いてもらうことになりました。
数日後、義父とユウタさん、サキさんの3人は弁護士であるマユミさんの夫に相談。弁護士は、サキさんがまとめた記録を確認したうえで、「使われたお金を全額取り返すのは、現実的に厳しいと思います」と告げます。一方で、「これ以上取られないようにすることはできます」とも説明。今後の無断契約や金銭要求をやめてもらう合意書の作成を提案しました。
帰宅後、これまでの記録を集計したサキさん。義母に使われた金額は、3,819,680円にのぼっていました。さらにサキさんは、義母が預かっているはずの出産祝い金の行方にも気づきます。
数日後、義実家に法律事務所からの封書が届くと、義母は親戚に電話をかけ始め、「あの嫁とうとう弁護士まで連れてきたのよ」と文句……。
しかしその背後では義父が「ちょうどいい、親戚のみんなを集めよう」「母さんが何に使ってきたか、全部話す」と、初めて自分から動き出したのでした。
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家族間のお金のトラブルは、「少しくらいなら」「家族だから」とあいまいにされがちです。しかし、一度流れを見失うと、気づかないうちに大きな金額になっていることもあります。感情的に責め合うだけでは、問題の全体像は見えにくいもの。領収書や明細、やり取りの記録など、事実を残しておくことは、自分たちの生活を守るためにも大切です。家族間であっても、お金に違和感を覚えたときは曖昧にせず、記録を残し、必要に応じて弁護士などの第三者に相談することも検討したいですね。
miyuka