子どものインターネット利用率は高水準、利用時間は増加傾向に
こども家庭庁の令和7年度の調査によると、低年齢層(0歳~9歳まで)の子どもの75.2%がインターネットを利⽤しているそうです。
年齢が上がるとともにインターネットの利用率は高くなり、通園中(0歳〜6歳)では68.8% 、⼩学⽣(6歳〜9歳)では 91.0%がインターネットを利⽤しています。
インターネットを利⽤する機器は、テレビ(地上波、BS等は含まない)(57.2%)、⾃宅⽤のパソコンやタブレット(35.4%) 、ゲーム機(32.5%)が上位となっています。
未就学児のインターネット利用でもっとも多いのは、動画視聴です。また、インターネットを利⽤している低年齢層の⼦どもの1日の平均利⽤時間は約2時間18分、前年度と⽐べ約9分増加しており、年々増えている傾向にあります。通園中(0歳〜6歳)の未就学児で、平日1日あたり5時間以上インターネットを利用しているという回答も3.5%ありました。
メディアの子どもへの影響は?
メディアの子どもへの影響は、まだ理解がきちんと進んでいない側面があります。そのなかでわかっていることは、「2歳までの子どもはスクリーンから学べることは少ない」ということです。英語教材などにしても、2歳まではテレビからの教育効果はなく、実際の人間の教育であれば効果が認められています。
2歳までの場合
2歳までの子どもに対しては、親など周りの人たちの表情などの反応によって発達が促されますが、メディアからの発達への良い影響はないようです。
たとえば、コロナ禍でマスク生活の時期に0歳から2歳だったお子さんについて、大人の表情がわからなくなったことによる発達の影響はあるのではないかと言われています。
目を見て、表情を感じて、という日常が2歳までの赤ちゃんにとって重要なようです。
3歳以降の場合
3歳以降はテレビなどメディアからでも教育効果があるとされています。セサミストリートを視聴すると、教育効果が上がった研究は有名です。しかし、1日起きているのは12時間から15時間程度です。そのうちの何時間もメディアに接することになってしまうと、そのほか必要な外遊びや人と接する機会が奪われてしまいます。
また、夕食後にスクリーンを見ていると、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があることがわかっています。適切でないメディアの使用は、子どもの運動機能、コミュニケーション能力、睡眠の質に影響を与えます。暴力的なコンテンツを見た影響で子どもが暴力的になる傾向があることも言われています。
これからもネットとの付き合い方は変わっていく
今後もIT環境は急速に変化し、パソコンを使う仕事も増えています。大人になってからも、ある程度は必要となるのがパソコンスキルやネットとの付き合い方です。もうネットの低年齢化も止められないと感じます。
そのなかで、あまり効果的ではない2歳までのネット視聴や幼稚園児以降の良いコンテンツを選んでいくことは今後も必要になってくるでしょう。まずはご自身のスマホやネットの利用状況を見直して、より子どもにも良い影響を与えていきたいものですね。
<参考>こども家庭庁「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」
監修者:保田典子(小児科医)高円寺こどもクリニック院長