梅村さんは、多恵子さんが1カ月以上姿を見せないことや、家族の説明が食い違っていることを心配していました。警察官や緑さんの前でママの家出が明らかになると、パパはつい「自分勝手」と口にしてしまいます。
その言葉を聞いた梅村さんは、「あんたたち家族のせいで多恵子さんは出て行ったんだ!」と怒りをあらわに。家族がママの家出理由を聞き出そうとしても、「あなたたち自身で考えて気づくべきでは」と厳しく告げました。
その後、梅村さんの娘・緑さんが再び蒲倉家を訪ねてきます。緑さんの話から、梅村さん自身もかつて夫との関係に苦しんでいたことを知り、萌香は子どものころに見た梅村さんの涙の意味を思い違いしていたと気づいて……。
俺たちは普通の夫婦だった! 隣人とは違う……













緑さんの話を聞き、萌香は子どものころに見た梅村さんの涙の意味を思い違いしていたことに驚きます。律郎は、ママも梅村さんの自由をうらやましく思っていたのではないかと口にしました。
その言葉に、パパは青ざめます。多恵子が10年以上前から自分と離れたがっていたのではないかと考えますが、すぐに「そんなことあるはずがない」と否定しました。
パパは、家族のために働き、マイホームも建てたのだから、自分は悪くないと必死に自分を正当化します。家のことを多恵子に任せていたのも、そのほうがうまくいくからだったのだと考えるのでした。
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誰かに痛いところを指摘されたときや、不安な気持ちを抱えているときに指摘されたとき、すぐに受け止めるのは難しいことがありますよね。特に、「自分は頑張ってきた」と思っているほど、相手を傷つけていたかもしれない現実を認めるのは苦しいものです。
けれど、「暴力をふるっていない」「大きな問題は起こしていない」からといって、相手が傷ついていなかったとは限りません。毎日の小さな無関心や、任せきりの積み重ねが、少しずつ心を離れさせてしまうこともあります。
何もしなかったことも、場合によっては相手を孤独にしてしまうのかもしれません。大切なのは、「自分は悪くない」と守りに入る前に、相手がどんな思いで過ごしていたのかを想像してみることではないでしょうか。
紙屋束実