高校時代の友人と旅行へ
大学1年生の8月のこと。高校時代に仲が良かった友人から、泊まりがけの旅行に誘われました。行き先は大阪。友人の好きなバンドがライブをするということで、一緒に観に行かないかと誘ってくれたのです。
その期間はちょうど生理予定日ではありましたが、高校を卒業してから会う機会がすっかり減っていた友人からのせっかくのお誘い。私は行きたい気持ちが勝り、承諾しました。
生理用品を持っていくようにし、もし生理痛があっても、薬を服用すればいい。そんな軽い気持ちで考えていたのです。
初めての街、慣れないことばかり
新幹線で大阪に到着した初日、生理がきてしまいました。私は生理初日は生理痛が軽いことが多く、その日はまだそこまで痛みを感じていませんでした。
ただ、初めて訪れる街ということもあり、思っていた以上に戸惑うことがたくさんありました。当時住んでいた東京とはエスカレーターに立つ位置が違ったり、初めて乗る電車の路線図の見方に迷ったり……。さらに、電車が混んでいる時間帯もありました。
友人と一緒だったとはいえ、「これはどっち?」「どうやって乗るんだろう?」と確認しながら慣れない街を歩き回ったことで、宿に着くころにはぐったり。生理中だったこともあり、想像以上に疲れがたまっていました。
知らないバンドの知らない曲
そして2日目、ライブ当日。前日は慣れない場所を観光したことによる緊張や疲れもあったのか、なかなか寝つけませんでした。さらに、シーツを汚してしまわないか気になり、ぐっすり眠れなかったのです。いつもなら効く痛み止めも、この日はあまり効いていないように感じました。
ライブは夕方からスタート。会場は熱気に包まれ、隣にいる友人も大盛り上がりでした。
一方の私は、実はこのバンドの曲を2曲程度しか知りませんでした。音楽自体は楽しかったですが、どう盛り上がればいいのかわからず少しの戸惑いも。それでも、周囲の雰囲気に合わせてライブを楽しもうとしていました。
しかし、生理2日目で経血量も増えてきて、次第に下腹部もズキズキと痛むように。さらに8月の暑さや寝不足も重なり、途中で何度かふらつくような感覚もありました。
今振り返ると、無理をせず休憩したり、場合によっては途中で会場を離れたりする選択肢もあったと思います。当時は若かったこともあり、「せっかく来たのだから」と無理をしてしまいました。
せっかく人生で初めて訪れた大阪でしたが、グルメはほとんど楽しめず、名所を見た記憶もあまり残っていません。今思うと、少しもったいない旅行だったなと感じます。帰りの新幹線では、「今後、生理と重なりそうなときは、もう少し余裕のある予定を立てよう」と心に決めました。
なかなか会えない友人との旅行も、もちろん大切です。ただ、自分の体調に合わせて予定を調整したり、途中で休んだりすることも必要だったのだと思います。無理をして予定をこなすのではなく、自分の体調にも目を向けようと思うきっかけになった夏の思い出です。
著者:三峰しおん/20代女性・行政(福祉部署)や不動産の営業事務に従事。趣味は散歩と掃除です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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