そっけなくなった彼女
彼女はもともと連絡がマメなタイプではありません。それでも以前は週に何度かメッセージをやり取りし、時間が合えば電話もしていました。
ところがいつからか既読スルーが増え、会っていても彼女はどこか上の空。電話をしても「疲れてるから」とすぐに切られてしまいます。
そんななか、交際3年記念日にプロポーズをしようと、僕は婚約指輪を用意しました。ブランド好きの彼女に喜んでもらいたくて、指輪はかなり奮発したものです。
しかし、この状態で本当にプロポーズしていいのか……。迷った僕は、昔からの親友Aに「最近、明らかに彼女の様子がおかしいんだよな」と相談。すると、Aは「一度ちゃんと話したほうがいい」と言ってくれました。
街で2人を見かけて…
そんなある日、信号待ちをしていた僕は、横断歩道の向こうに彼女らしき女性を見つけました。その隣には、見覚えのある男性がいます。
「……B?」
もう1人の親友、Bにそっくりでした。Bには以前彼女を紹介したことがあり、何度か一緒に出かけたことも。彼女とはそのときに連絡先を交換していました。
青信号になった瞬間、僕は急いで追いかけましたが、人混みに紛れて見失ってしまいました。その後、Aに相談しましたが、「後ろ姿を見ただけだろ。決めつけるのは早いよ」とのアドバイスが。
それでも胸騒ぎは消えません。そんななか、予定どおり記念日に高級ホテルのレストランを予約し、彼女と会うことにしました。
彼女の本音とは
レストランで席に着くと、彼女は面倒そうに「大事な話って何?」と聞いてきました。僕は意を決して指輪を取り出し、「結婚してください!」と伝えました。
すると、彼女は冷たい目でこちらを見ながら「は? 結婚?」と言い放ったのです。
さらに、「もう別れたい。いろいろブランド品を買ってくれるから付き合ってたけど、あなたとの結婚は無理」と言われ、彼女は「もう連絡しないで」と告げて店を出て行ってしまいました。
その後、僕は呆然とするばかり。とても食事をする気にはなれず、店員に事情を伝えて僕も店を出ました。ひとりでは抱えきれず、僕は店を出てすぐ、Aにすべてを報告。するとAから「……実はBから話があるって」と言われたのです。
翌日、嫌な予感を抱えながら、僕は親友2人が待つ居酒屋へ向かいました。
親友から明かされた事実
僕を見るなり、Bは神妙な面持ちで「黙ってて本当にごめん。実は少し前から、お前の彼女に相談を持ちかけられてたんだ」と打ち明けました。
彼女はBに「彼氏からモラハラを受けていてつらい」と相談していたそうです。Bは「何かの誤解じゃないか」と思いつつも、彼女から口止めされ、泣きつかれて何度か2人で食事をしたとのこと。
「街で見たのもたぶん俺だ。でも付き合ってない」と言ってBが見せてくれたスマホには、「今日彼氏と別れたよ」「前からB君のほうがいいと思ってた」「私と付き合わない?」という彼女からのメッセージが。
Bが彼女と会っていたことにはショックでしたが、それ以上に彼女への怒りが込み上げました。最終的にすべて話してくれたBを僕は許すことに。
その後、Bは彼女に「友だちを裏切る気はない」と断り、Aも彼女の言動にあきれ、僕たち3人は彼女と縁を切りました。
婚約指輪まで用意した相手の本音を知ったときはどん底でしたが、結婚する前に真実がわかったのは不幸中の幸い。今ではAとBとの友情も、以前より深まっています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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