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義実家恒例!?義母のロシアン餃子「今日は誰に当たるかしら♡」→「私ですよね?」笑っていた親子の誤算

結婚を機に、夫の強い希望で義母と同居することになりました。

父親を早くに亡くし、女手一つで育ててくれた義母には感謝している、親孝行がしたいと話す夫。そんな母親思いなところに惹かれていた私は、乗り気ではないながらも同居を受け入れました。

部屋数にも余裕があり、少しずつ慣れていけばいいと思っていたのです。

同居が始まってすぐ、義母は「家事は女の仕事」と言い、夫が家事をするのを止めるようになりました。だからといって、義母が家事をしてくれるわけではありません。

 

私の収入は夫の倍以上あり、仕事の忙しさも変わらないのに、家事のほとんどが私に回ってきたのです。

 

さらに、意見を言えば「生意気ね」「この家では私の言うことを聞きなさい」と言う義母。夫に相談しても、悪気はないから大目に見てやって、と返されるだけでした。

 

いつしか私は、夫に話すこと自体をあきらめていたのです。

 

地獄のロシアンルーレット

何より苦痛だったのは、週に何度かある義母の手料理でした。そこにはロシアンルーレットが……。

 

夫によると、昔から、夕食時に「お楽しみロシアンルーレット」をする習慣があったそうです。最初は「当たりの皿にだけ卵やチーズが入っている」という嬉しい演出だったものの、いつしかエスカレートし、大量のからしやわさび、七味などを仕込んだ罰ゲームのようなものに変わっていったとのこと。

 

しかも、なぜか当たりの皿は決まって私の前に置かれるのです。辛いものが苦手な私にとっては、ただの苦行でしかありませんでした。一口食べただけで激しくむせ返り、涙が止まらなくなってどうしても食べられなくなってしまうのです。

 

せき込む私を見て、義母と夫は面白がって笑うばかり。私が箸を止めていると、義母は「あら、食べられないの? 残したらもったいないわね」と言い出し、私の分のご飯やお皿を自分の元へ引き取ってペロリと食べてしまいます。長年それを繰り返してきた義母と夫は、すっかり辛さに慣れきっており、“当たり”の料理も平然と食べてしまうのです。

 

「無駄にしていないんだからいいでしょ」と言わんばかりの態度を見せる義母。やめてほしいと訴えても「昔からの家族の楽しみなのに」とかわされるばかりでした。

 

ロシアン餃子

ある日の帰り道、電車に乗っていると、義母からLINEが届きました。「今日は恒例のロシアンルーレットよ♡ ワサビ入りの餃子、誰が当たるか楽しみね♪」


誰が当たるかなんて、決まっているのに……。その電車で、「帰りたくない」と思っている自分に気づきました。どれだけ耐えても、心をすり減らしていくだけだ——そう思った瞬間、張りつめていた何かが切れました。


「今日の当たりも私ですよね? もういいです。離婚を考えています」と、返信しました。


家に帰ると、義母は、別れたいなら別れればいいと鼻で笑いました。ところが夫の顔はみるみる青ざめ、義母を別の部屋へ連れて行きました。

 

夫が何かを言ったのでしょう。戻ってきた義母は別人のように「ちゃんと話し合いましょう」と言うのです。

 

積み重ねてきた記録

私は話し合いの申し出を受けました。ただし、離婚に向けて話を進めるためです。


実は数カ月前、職場の先輩にロシアンルーレットのことを話したとき、記録しておいたほうがいいと助言され、日記をつけていました。

 

さらに、夫のスマホから夫婦共用のパソコンに自動でバックアップされた動画も見つけていました。涙を流してせき込む私を、夫が笑いながら撮影したものです。私はそれを、すべて自分の端末に保存していました。


話し合いの席で日記と動画があることを伝えると、夫はうろたえ「これからは君を大切にする」と頭を下げました。それでも私が首を横に振ると、義母はうろたえるばかり……。

 

私たちが住んでいたのは、私が独身時代に購入し、結婚前から住んでいたマンションです。「離婚することになれば、おふたりにはこの家を出ていってもらうつもりです」と告げると、義母は驚いたように夫を見ました。夫は目をそらしたまま、何も言いませんでした。

 

白々しいやさしさ

その後、夫を問い詰めると、それまで義母には家の名義のことも、私の収入が夫の倍以上あることも話していなかったそうです。

 

離婚を告げた、“ロシアン餃子”の夜、夫は生活費の多くを私が出していることを慌てて義母に伝えたのだとか……。彼らが話し合いを提案したのは、なんとしても私を引き留めたかったからでしょう。

 

それ以上話し合いは進まず、長期戦を覚悟した私。夫と義母は急に家事のすべてを引き受け、ロシアンルーレットもなくなりました。平和でラクな暮らしに、一瞬、離婚の決意が揺らぎかけましたが、態度が変わったのは私が家の持ち主であり、収入があると知ったからです。

 

手放したくないのは私ではなく、この家と今の生活なのだろう。そう感じて、気持ちは戻りませんでした。


私は弁護士に相談し、離婚調停を申し立てました。調停では日記と動画を提出し、半年ほどの話し合いの末に離婚が成立。夫と義母は家を出ていきました。


離婚から数カ月後、元夫から一度だけLINEが届きました。元義母もパートに出て、2人で小さなアパートでなんとかやっている、という内容でした。私は返信していません。それ以上のことは知りませんし、知ろうとも思いません。


今は一人で、穏やかに暮らしています。好きなものを好きな味付けで食べられ、夕飯の時間が怖くない。そんな当たり前のことが、こんなにうれしいとは思いませんでした。この静かな毎日を、大切にしていきたいと思っています。

◇ ◇ ◇

 

食べ物を嫌がらせの道具にすることは、決して許されることではありません。食材やそれを育ててくれた人・作ってくれた人への感謝を踏みにじるだけでなく、口にした人の心と体を傷つける行為です。それに、遊びや冗談のつもりでも、相手が嫌がっている時点で、それはれっきとした嫌がらせではないでしょうか。


食卓は本来、みんなでおいしく食事を楽しむ場所です。食べ物を大切にし、同じ食卓を囲む人と「おいしいね」と笑い合える時間を大切にしたいものですね。

 

 

【取材時期:2026年8月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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