結婚式より内定祝い!?
僕たちは、何カ月も前から結婚式を楽しみに準備を進めてきました。
ところが当日、約束の時間を過ぎても妻の両親と妹が会場に現れません。妻が送ったメッセージに返信はなく、僕たちが心配していると、義父から電話がかかってきました。
「悪いけど、今日の結婚式は欠席で頼むよ」
「えっ、何かあったんですか?」
「妹の内定祝いだよ。いつも予約が取れない店に空きが出たんだ。家族で食事会をするから」
思わず耳を疑いました。義妹の内定が決まったことはすでに聞いていて、僕たちも喜んでいました。でも、お祝いは別の日でもできるはずです。
電話を代わった義母も「妹は小さいころ体が弱かったの。やっと夢をかなえたんだから、今日くらい優先してあげて」と言っており、悪びれる様子はいっさいありません。
さらに義父は「結婚式にはほかにも出席者がいるだろ? 俺たちがいなくても問題ないよな」と言い放ったのです。
妻の我慢が限界に
妻の実家では、幼いころから病弱だった妹が優先され、妻は寂しい思いをしてきたそうです。学校行事や誕生日でも、妹の都合が優先されたことがあったとのだとか。
「……私の結婚式って、そんなに大事じゃないんだね」と声を震わせる妻に、電話の向こうから義妹が「お姉ちゃん、そんなに怒らないでよ。お祝いなんだから、どっちもめでたいでしょ?」と返してきました。
妻は涙をこらえながら「ずっと我慢してきたけど、もう妹ばかり優先されるのは嫌!」と言い返しました。しかし、義父は「大げさな」と不機嫌そうに言い放つだけです。僕は妻に代わって「欠席するということですね。わかりました」と淡々と伝え、電話を切りました。これ以上、大切な日に妻を傷つけられたくなかったのです。
その後、式場のスタッフに事情を説明すると、席の配置を調整してもらえることに。僕の両親は妻に寄り添い、「今日から私たちも家族だよ」と温かく声をかけてくれました。
妻は泣き笑いの表情でうなずき、僕たちは予定通り式を挙げました。
義家族の非常識さが広まり…
数日後、義母から「結婚式の写真、早く送ってちょうだい。私たちだって見たいんだから」と妻へ連絡がありました。
式を欠席したことへの謝罪は一切ありません。それどころか、義母は「親戚から私たちが欠席した理由を聞かれたら、急に体調を崩したことにしておいて」と頼んできたのです。
妻はしばらく黙っていましたが、「嘘はつかないよ。それに写真を送る気もない」ときっぱり答えました。「家族でしょ? 写真送りなさいよ!」と不満げに言う義母に、妻が「家族なら、どうして私の結婚式に来てくれなかったの?」と問いかけても、義母から謝罪の言葉はありませんでした。
後日、結婚式に出席した親族から事情を尋ねられた妻は、妹の内定祝いを優先されたことを正直に伝えました。
それを知った親族からは「お姉さんの結婚式を欠席してまで、妹さんの内定祝いを優先するなんて……」とあきれた声が上がり、義両親との親戚付き合いは次第に減っていったそうです。
義父の怒りに妻が反撃!
そんな中、義父から「親戚に何て言ったんだ! 親に恥をかかせるのか!」と妻に怒りの電話がかかってきました。しかし、妻は「恥をかくようなことをしたのは、お父さんたちでしょ! 私は本当のことを話しただけよ!」と、ひるみませんでした。
そして「これからは夫婦の生活を大切にしたいから、しばらく連絡は控えて」と告げたのです。
電話を切った妻は、ほっとしたように僕の手を握りました。あの日、妻が悲しむ姿を見たことは忘れられません。それでも今、隣で笑う妻を見ていると、これからは僕たち二人で幸せな思い出を重ねていきたいと強く思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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