商談当日、営業担当が現れない!?
僕は会社でデザイナーとして働いており、同期のAは営業を担当しています。一緒に仕事をする機会も多いのですが、Aはいつも自分の都合を優先し、僕に無茶な依頼をしてくることがありました。
そんなある日、取引先との重要な商談が決まりました。営業担当のAと、デザインを担当する僕の2人で出席する予定です。
当日、僕が先に商談場所へ到着したものの、Aは一向に姿を見せません。開始時刻が迫っても連絡がないため、電話をかけました。
「今どこにいるの?」
すると、Aは「は? 今、旅行中なんだけど。せっかくの休みなんだから、邪魔するなよ」と答えました。
「えっ? 今日、商談だよ?」
僕がそう伝えると、Aは「は!? 商談は来週だろ!?」と声を上げたのです。どうやらAは商談日を翌週だと思い込み、予定を確認しないまま有休を取っていたようでした。
Aは慌てて「オンラインで参加するから、そっちでつないでくれ!」と言い出しました。
商談終了直後に聞こえてきた声
僕は取引先の担当者に、Aが急きょオンラインで参加することになったと説明して謝罪し、了承を得ました。
Aが現地にいないことで話がスムーズに進まない場面もありましたが、僕もできる限りフォローし、なんとか商談を終えることができました。
取引先の担当者からは「次回からは、このようなことがないようにお願いします」と注意され、僕もAも改めて謝罪しました。
ところが、その直後のことです。
「ねえ、まだ終わらないの? 早くプール行こうよ~」
突然、パソコンから女性の声が響きました。Aがオンライン接続を切り忘れていたのです。続けて、Aの声まで聞こえてきました。
「終わったよ。あの会社、いちいち細かくて面倒なんだよな。こっちは休暇中だっていうのに」
その場は一瞬、静まり返りました。取引先の担当者もあ然とした表情で、画面を見つめています。
僕が慌てて「A! まだつながってる!」と声をかけると、Aは「えっ!?」と叫び、急いで接続を切りました。
しかし、すでに手遅れです。
「大変申し訳ありません!」
僕がすぐに頭を下げると、取引先の担当者は怒りをあらわにし、「今回の件は、御社の責任者にもお伝えします」と厳しい口調で告げました。
担当を外されたAのその後
商談後、僕はすぐに上司へ一連の出来事を報告しました。
その後、取引先からも会社へ連絡が入り、Aは上司から厳しく注意されたそうです。
商談日を確認せずに休暇を取ったうえ、取引先を軽んじる発言までしてしまったA。結局、この案件の営業担当を外されることになりました。
一方、僕は引き続きデザインを担当することに。新しく営業担当になった先輩とは連携もうまくいき、案件は無事にまとまりました。
最後の打ち合わせでは、取引先の担当者から「いろいろありましたが、最後まで丁寧に対応していただき、ありがとうございました。今回のデザインも、とても気に入っています」と声をかけていただきました。
その言葉を聞き、これまでの苦労が報われたようで、うれしかったです。
Aの失言には冷や汗をかきましたが、今回の件を通じて、どんな仕事でも相手との信頼関係が大切なのだと改めて感じました。これからも一つひとつの仕事に誠実に向き合っていきたいと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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