事態を重く見た学校から注意喚起の連絡が入っても、カナエさんはろくに読みもせずスルー。同級生のママから直接注意を受けても、反省する様子は一切ありませんでした。
やがて保護者間の悪評は子どもたちの耳にも届き、ついにリクくんがクラスメイトからからかわれる事態に……。「親から『遊ぶな』と言われている」と同級生から仲間外れにされ、心ない噂や冷ややかな視線を浴びせられたリクくんは、深く傷ついてしまいます。
そんなリクくんを、「あんなの気にすんな!俺はリクの味方だし!」と背中を叩いて力強く元気づけてくれたのは、友だちのソウタくんでした――。
友だちのやさしさに救われる

















動画投稿のことを尋ねても、「みんなは嫉妬しているだけ」「気にしたら負けだ」と一蹴するカナエさん。リクくんが撮影を拒否し、動画の削除をいくら懇願しても、耳を傾けることはありませんでした。
そんな母のアカウントを見たことがなかったリクくんは、同級生たちにからかわれている動画が一体どのようなものなのか、見せてほしいとソウタくんに頼むのでした。
◇ ◇ ◇
「バズりたい」という思いから日常の様子はもちろん、テストの答案まで投稿していたカナエさん。大人にとってはおもしろい一コマでも、子どもにとっては「隠したいこと」や「傷つくこと」である場合もあります。
わが子のプライバシーを守り、いちばんの味方でいられるのは、ほかでもない親自身です。「子どもが嫌がっていないか」「これによって友だち関係に影響が出ないか」を立ち止まって考えることが欠かせません。そして何より、子どもの気持ちを尊重し、SOSの声にしっかり耳を傾けることの大切さを感じさせられますね。
また、子どもが嫌がっているにもかかわらず、意思を無視した行為を繰り返し、心を深く傷つけることは、心理的虐待につながる可能性もあります。
子どもがつらい思いをしているときや、虐待かもしれないと感じたときには、周囲の大人が見過ごさないことも大切です。児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」では、匿名での相談・通告も受け付けています。ひとりで抱え込まず、専門の相談窓口を頼ることも考えていきたいですね。
ねこじま いもみ
