まずご紹介するのは、作業服姿で高級レストランを訪れたところ、店員から失礼な対応を受けた女性のお話です。あまりの態度にオーナーを呼ぶと、事態は思わぬ展開になって……。
作業服姿で高級レストランへ
私は建設会社の代表を務めており、現場では自ら作業服を着て仕事をすることもあります。
ある日、以前から建物のメンテナンスを任されている高級レストランを訪れたときのことです。
そのレストランは古い洋館を改修した人気店。作業を終えると、オーナーから「よかったら食事をしていきませんか?」と声をかけられました。ちょうどキャンセルが出たため、席を用意してくれたそうです。
作業服のままでためらいましたが、オーナーは「そんなこと、お気になさらないでください」と言ってくれたため、その厚意に甘えることにしました。
店員から信じられないひと言
案内された席でメニューを眺めていると、若い男性スタッフがこちらを見ていることに気づきました。名札には「A山」とあります。
しばらくすると、A山が近づいてきて、私の服装を見ながらこう言ったのです。
「失礼ですが、その服装でお食事されるんですか?」
冷たい言い方に戸惑いましたが、私は「はい」とだけ答え、パスタセットを注文しました。するとA山はメニューをちらりと見て、信じられないことを言い出したのです。
「こちらはそれなりのお値段になりますけど、大丈夫ですか?」
まるで、作業服姿の私には支払えないとでも言いたげな態度です。不快な気持ちになりましたが、せっかくオーナーが用意してくれた席。私は言い返さず、料理を待つことにしました。
すると今度は、高級ブランドを身に着けたお客様が来店。A山は先ほどとは打って変わって、笑顔で丁寧に接客していました。
あまりの態度の違いに、私はますます残念な気持ちになりました。
料理を見てオーナーに連絡すると…
しばらくして、注文した料理が運ばれてきました。
ところが、皿の端にはソースが飛び、盛り付けも乱れています。気になった私は、「すみません、これはいつもこのような盛り付けなのでしょうか?」と尋ねました。
するとA山は、悪びれる様子もなく答えました。
「厨房が忙しかったので、僕が盛り付けたんです。少し雑になりましたけど……別にいいですよね?」
あまりの接客態度に、思わずあ然としてしまいました。このまま黙っていようかとも思いましたが、お店の評判にも関わることだと考え、オーナーに「確認していただきたいことがあります」とメッセージを送ることに。
しばらくしてオーナーがやってきたので、料理の状態やA山から受けた対応を説明しました。すると、呼ばれたA山は慌てた様子で「作業服だったので、お客様だと思わなくて……」と言い訳を始めたのです。
オーナーは表情を引き締め、はっきりと言いました。
「それは理由になりません。この方は、以前、当店が大変なときに力を貸してくださった大切な方です。それに、どんな相手であっても、服装で判断して失礼な対応をしていいはずがありません」
実は以前、このレストランでは建物の老朽化が進み、営業への影響が心配されていました。その際、私の会社が修繕工事を担当し、日程や費用の面でもできる限り協力したのです。オーナーはそのことを今でも感謝してくれていました。
その事実を知ったA山は、驚いたように目を見開き、しばらく言葉を失っていました。やがて「そうだったんですね! それなら先に言ってくだされば……。いや、失礼しました!」と、慌てて取り繕い始めたのです。
しかし、オーナーは「今回の対応は見過ごせません」と告げ、その日は接客から外すことに。後日聞いた話では、A山には改めて指導がおこなわれ、本人も反省していたそうです。
その後、私は日を改めてレストランを予約。今度は丁寧なサービスとおいしい料理を楽しむことができました。
作業服でもスーツでも、仕事への誇りは変わりません。私自身も、人を見た目だけで判断せず、誰に対しても敬意を持って接していきたいと改めて感じました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
◇ ◇ ◇
続いては、かつて婚約者を奪った職場の後輩と、思いがけない場所で再会した女性のお話です。後輩は相変わらず女性を見下していましたが、その後、ある事実を知って態度が一変して……。
婚約者を奪った後輩との再会

以前、私は同じ会社に勤めていた彼と婚約していました。しかし、彼が職場の後輩・A子と浮気していたことが判明。さらに、彼はA子と結婚すると言い出したのです。
私たちは婚約を解消しましたが、A子からは「先輩より私のほうが選ばれたんですよ」と見下すような言葉までかけられ、深く傷つきました。
しばらくはショックから立ち直れませんでしたが、以前から親しかった幼なじみの男性に支えられ、少しずつ前を向けるようになりました。その後、彼と交際を始め、結婚することになったのです。
結婚式当日、思わぬ人物が!
結婚式当日、私はヘアメイクなどの準備をするため、少し早めに式場へ到着していました。
私たちが選んだのは、美しい庭園が広がる、歴史ある結婚式場。以前、両親に勧められて見学に訪れた際、その落ち着いた雰囲気が気に入り、ここで式を挙げることにしたのです。
まだ私服姿で控室へ向かおうとしていたとき、ロビーで思いがけない人物と鉢合わせました。かつて私の婚約者を奪ったA子です。どうやら別の結婚式に参列していたようでした。
A子は私を見るなり、「先輩じゃないですか! こんなところで何してるんですか?」と声をかけてきました。私が「ちょっと用事があって」と答えると、A子は私の服装をじろじろと見始めました。
「そんな地味な格好で結婚式に来たんですか? 相変わらずですね」
久しぶりに会ったというのに、以前と変わらない嫌味な態度です。私は軽く受け流し、その場を離れようとしました。
すると突然、A子がスマホを見て「えっ!?」と声を上げたのです。何事かと思っていると、A子は興奮した様子で話し始めました。
「今、夫から連絡があったんですけど、夫の会社の社長も今日、この式場で結婚式を挙げるらしいんです!」
A子によると、元婚約者は私と別れたあとに転職し、今は業界でも有名な会社に勤めているのだそう。A子はその会社の名前まで挙げ、得意げに話し始めました。
さらにA子は、「社長の奥さまと知り合いになれたら、夫の出世にもつながるかもしれない!」と浮かれた様子。そして私を見ると、「まあ、先輩には関係のない話ですけどね」と、またしても見下すような言葉を口にしました。
「その社長と結婚するの、私なんだけど」
A子が口にした会社名を聞き、私は驚きました。なんと、これから結婚する彼が経営している会社だったのです。元婚約者の転職先は知らず、彼にも元婚約者の名前までは伝えていなかったため、まさかこんなつながりがあるとは思いませんでした。
相変わらず得意げなA子に、私は静かに伝えました。
「その社長と結婚するの、私なんだけど」
A子は一瞬きょとんとしたあと、「何言ってるんですか?」と笑いました。しかし、そのとき式場スタッフが私に声をかけてきたのです。
「新婦さま、そろそろお支度のお時間です」
その言葉を聞いたA子は、ようやく私が本当に新婦なのだと理解したようでした。
「えっ……本当に? じゃあ、先輩が社長の奥さんになるってこと……?」
先ほどまでの余裕はなくなり、A子の表情が一変。しかしすぐに、愛想のいい笑顔を浮かべ「先輩、そうだったんですね! 今度またお食事でもどうですか?」と言ったのです。
あまりの態度の変わりように、私は呆れてしまいました。
「ごめんね。もう個人的にお付き合いするつもりはないから」
そう伝えると、私はスタッフに案内され、控室へ向かいました。その後、結婚式は予定通りおこなわれ、夫や家族、大切な友人たちに囲まれて幸せな時間を過ごせました。
後輩から再び連絡が…
結婚式からしばらくして、A子から「昔のことは謝ります! また仲良くしてください!」と連絡が届きました。
しかし、続くメッセージには「社長夫人の先輩と仲良くなりたい♡」と書かれており、結局は私の立場に興味があるだけのようでした。
私は改めて関係を続けるつもりはないと伝え、連絡先をブロックしました。
かつては婚約者を奪われ、深く傷ついた私ですが、今は夫と幸せに暮らしています。これからも、自分を大切にしてくれる人との関係を大事にしていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
◇ ◇ ◇
今回の2つのエピソードでは、どちらも相手を勝手に格下だと決めつけ、失礼な態度を取っていた人が、思わぬ事実を知って態度を一変させていました。
1本目では、作業服姿だけで客を判断した店員が、その女性とオーナーとの関係を知ることに。2本目では、かつて女性を見下していた後輩が、女性の現在の立場を知って急に態度を変えていました。
服装や肩書など、一部分だけを見て相手を判断し、見下すような態度を取るのは、決してよいことではありません。どんな相手に対しても敬意を持って接することが、信頼関係を築くうえで大切なのかもしれませんね。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!