社長なのに貧乏!?
僕は自分の生活にあまりお金をかけないタイプ。車は近場の移動が中心なので軽自動車で十分ですし、住まいも小さな賃貸マンションでした。
彼女のA子は、付き合い始めたころは僕が社長だということをとても喜んでいました。しかし、実際の僕の生活が想像よりも質素だったためか、次第に不満を口にするようになったのです。
「社長なのに、なんでそんなにお金ないの!」
そんなことを言われるたび、僕は「使うときにはちゃんと使うから、心配しなくていいよ」と伝えていました。
実際、僕はA子との結婚を真剣に考えており、彼女には内緒で高級ブランドの婚約指輪を下見したり、新居の購入を検討したりしていました。ただ、普段の生活で必要以上にお金を使ったり、見栄を張ったりするつもりはなかったのです。
そんなある日、A子から「大事な話があるから、今すぐ来て」と連絡が。指定された場所へ車で向かうと、A子の隣には見知らぬ若い男性が立っていたのです。
軽自動車を見た彼女の暴言
僕が車から降りると、A子は隣の男性に向かって、僕の軽自動車を指さしながら笑い始めました。
「ほら、社長なのに軽自動車なんだよ! ダサすぎでしょ!」
さらに、その男性と腕を組むと、「この人は大企業の社長の息子なの。あなたとは違って、お金の心配なんてないんだから」と得意げに話しました。
A子によると、男性とは最近知り合ったばかり。男性は、親に買ってもらった高級車に乗り、ブランド品を身につけるなど、裕福な生活を送っているそうです。
そしてA子は、「あなたみたいな貧乏な人とは結婚できない。別れて」と言い放ったのです。
結婚まで考えていた相手が、別の男性と親密になっていたなんて……。ショックでしたが、僕を見下す彼女の姿に、気持ちはすっかり冷めてしまいました。
「わかった。別れよう」
A子は驚いた様子でしたが、僕はそのまま車に乗り込み、帰宅しました。
数カ月後、元カノから大量の着信
それから数カ月後のこと。仕事を終えてスマホを確認すると、A子から何度も着信が入っていました。
何かあったのかと思い折り返すと、A子は興奮した様子で「あなたの会社、あんなにすごかったの!? どうして教えてくれなかったの?」と尋ねてきたのです。
実は少し前、僕は業界メディアの取材を受けていました。公開された記事には、僕の会社の取り組みや、明るく広々としたオフィスの写真も掲載されていたのです。僕は自分の生活にはあまりお金をかけませんが、社員が働きやすい環境づくりには力を入れていました。
さらに、業界で有名な経営者との対談では、「ぜひ今度、一緒に仕事をしましょう!」というありがたい言葉までいただいていました。
A子はたまたまその記事を目にしたようで、僕の会社が想像以上に順調だと知り、驚いたようです。
「自分はあんなに狭い部屋に住んでいるのに、会社はあんなに立派なの!? それに、あんな有名な人にも認められてるなんて!」
交際中、僕はA子に仕事の話をすることもありましたが、彼女はほとんど興味を示さず、まともに聞いてくれませんでした。それなのに、今さら「どうして教えてくれなかったの?」と言われても、困惑するばかりでした。
元カノが連絡してきた本当の理由
さらにA子は、僕と別れたあとに付き合い始めた男性への不満を口にし始めました。
A子の話によると、男性は浪費を繰り返し、父親から何度も注意されていたそうです。それでも生活を改めなかったため、ついに金銭的な援助を打ち切られたのだとか。以前のように高級レストランや買い物を楽しめなくなり、A子は不満を募らせている様子でした。
そして、僕の会社の記事を見て、今度は僕との復縁を考えたようです。
「やっぱり私にはあなたが合っていると思うの。もう一度やり直さない?」
その言葉を聞き、僕はすっかりあきれてしまいました。
「でも、僕は今も軽自動車に乗っているし、生活を派手にするつもりもないよ。それでもいいの?」
そう尋ねると、A子は「でも、これからもっと稼げるんでしょ?」と返してきたのです。結局、彼女が気にしているのは僕自身ではなく、お金のことなのだと改めてわかりました。
「僕はもう、君とやり直すつもりはないよ」
そう伝えて電話を切り、その後は連絡を取っていません。
その後も僕は社員たちと協力しながら、会社をよりよくするために仕事に励んでいます。
A子との別れは残念でしたが、自分の価値観を理解してくれない相手と、結婚する前に別れられてよかったと思っています。これからも見栄のためではなく、本当に大切だと思うことにお金を使っていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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