義母「山で採ってきたのよ!」夕飯は“きのこ汁”と聞いて……嫁「いやっ!」

- Cさん(29歳)
ある週末、義実家へ遊びに行ったときのことです。義母が「見て見て!今日のお夕飯はこれよ!」と、うれしそうに大量のきのこを見せてくれました。
「すごいですね!どこで買ったんですか?」と尋ねると、義母からまさかの返事が。
「や〜だ、買ったんじゃないわよ!今朝、山で採ってきたの。今夜はこれできのこ汁を作ろうと思って♪」
次の瞬間、
「いやっ!」
思わず声が出てしまいました。
えっ、山で採ってきたきのこ!?驚いて「……それって、食べても大丈夫なきのこなんですか?」と聞いてしまいました。
すると義母は、「大丈夫よ〜!もう何年もきのこ狩りをしているんだから。毎年採っている場所だし!」と笑顔。
義母に悪気がないのはわかりますし、せっかく振る舞ってくれようとしている気持ちもうれしいのですが……。私には、目の前のきのこが本当に食べられるものなのか、まったくわかりません。
「いつも採っている場所だから大丈夫」と言われても、もし毒きのこが混ざっていたらと思うと怖くなってしまいました。
結局、その日は食べるのを控えることに。
でも、毎年きのこ狩りをしている人が、いつもと同じ場所で採ったものなら、本当に安心して食べられるのでしょうか。
「毎年採っているから安心」は危険!?農林水産省が注意喚起
せっかく義母が採ってきてくれたきのこですが、安全かどうかわからないものを食べるのは不安ですよね。
実は、農林水産省の公式サイト「秋の味覚にご注意を!きのこを安全に美味しく食べるために」では、野生のきのこについて、次の4つの注意点が紹介されています。
【農林水産省が呼びかける4つの注意点】
- 食べられるきのこに似た毒きのこに注意
- 言い伝えや画像検索を信じない
- 判断できないきのこは「採らない・食べない・売らない・人にあげない」
- 体調に異常を感じたら、すぐに病院へ
きのこ狩りに慣れている人でも、食用のきのこと毒きのこを見分けるのは難しい場合があるんですね。
実際に、国立科学博物館によると、食用きのこのすぐ近くに毒きのこが生えていることもあるそうです。
「毎年採っている場所だから大丈夫」と思い込まず、食用と確実に判断できない野生のきのこは、採ったり、食べたり、人にあげたりしないようにしましょう。
実は「スーパーで買ったえのき・舞茸」も油断禁物!?
ここまでは、野生のきのこによる食中毒の危険性についてご紹介しました。
一方、スーパーで購入した食用のきのこなら、安心して食べられるのでしょうか。管理栄養士の安達春香さんが、きのこの加熱不足による危険性について教えてくれました。

「危ないのって毒きのこの話でしょ?」と思うかもしれませんが、実はスーパーで売られているえのきや舞茸、しいたけなども油断禁物!
食用のきのこでも生で食べると食中毒になることがあります。食中毒では、下痢や腹痛、おう吐などの症状が出る場合もあります。
生食できるのはマッシュルームやトリュフなどのごく一部だけで、きのこは基本的に加熱が必要な食材なんです。
Xでも、「生焼けのきのこソテーを食べたあとに腹痛や下痢があった」「えのきを食べたあとに吐き気があり、加熱不足だったのではと不安になった」といった投稿がいくつも見られました。
具体的にどんな症状が出るのかを見ていきましょう。
カニの殻と同じ成分!?加熱不足で消化不良に

きのこの細胞壁には「キチン」という、人が消化しにくい成分が含まれています。そのため、生のまま食べると消化不良を起こしやすくなるんです。
ちなみにこのキチン質は、エビやカニの殻の主成分。殻を生で食べるところを想像したら……とんでもなく消化に悪そうですよね。
きのこは、加熱することでやわらかくなって胃腸への負担が軽くなるので、しっかり火を通しましょう。
野生のきのこも市販のきのこも!安全においしく楽しもう
せっかく義母が採ってきてくれたきのこ。家族に食べさせてあげたいという気持ちはうれしいものの、安全かどうかわからないと、食べるのをためらってしまいますよね。
野生の毒きのこは、加熱しても安全に食べられるようになるわけではありません。食用と確実に判断できないものは、食べないことが大切です。
また、普段スーパーで購入しているえのきや舞茸も、加熱不足には注意が必要です。
それぞれの注意点を知って、きのこを安全においしく楽しみたいですね。
※一部AI画像を使用しております。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。