退院直後に“赤ちゃんが2人”!?
退院の日。ついに娘と夫との新生活が始まると思い、私は期待に胸を膨らませながら自宅へと向かいました。しかし、玄関を開けた瞬間、聞こえてきたのは娘とは違う赤ちゃんの泣き声だったのです。驚いてリビングへ向かうと、夫が義妹の赤ちゃん(生後数カ月の甥っ子)を抱いていました。
状況が掴めず私が戸惑っていると、夫が「妹が旅行するって言ってたからこの子預かった。5日間よろしく!」と笑顔で言い放ったのです。驚きを隠せず、私は「え!? 私、今日退院したばかりなんだけど!?」と夫に問いかけました。すると夫は「1人も2人も一緒だろ?」と言い、当然のように私に世話を押し付けてきたのです。
出産してすぐの私は、体はまだ痛むし、入院中からの寝不足も続いていました。それでも、目の前で泣いている2人の赤ちゃんを放ってはおけませんでした。その日から、私は自分の体を休める暇もなく、目の下にくまをつくって必死に2人のお世話をすることになったのです。キッチンに立った瞬間、めまいで体が傾き、思わず壁に手をついたこともありました。それでも、命の温もりを腕に感じるたびに、「私が倒れるわけにはいかない」と自分に言い聞かせていました。
丸投げの夫に限界!
その日の深夜、娘と甥っ子が2人同時に大泣きし始め、私は早くも限界に近づいていました。私は夫に「少しでいいから手伝って……!」と助けを求めました。しかし、夫はソファに寝転びスマホを見ながら「俺じゃ無理! 1人も2人も一緒だろ? 甘えるなよ」と言い放ったのです。
私は「甘えてなんかいない。命を守るために必死なんだよ!」と心の中で叫びました。夫に期待してはいけないと感じた私は、娘の世話の合間にミルクの準備や消毒、また寝かしつけへと必死に動きました。すると夫は「他の母親はもっと頑張ってるぞ?」とポツリ。そのひと言で、私の胸の糸がぷつりと切れました。
「このまま5日間も続けたら、私の心身が壊れてしまうし、何より赤ちゃんたちが危険だ」と強い危機感を覚えた私は、深夜にもかかわらず、震える手で義母に連絡し、経緯をすべて伝えました。電話口の義母はすぐに事態の深刻さを理解してくれ、「朝いちで行くからね」と言ってくれました。その言葉に、私は張りつめていたものがほどけて涙が出ました。
翌朝、駆けつけてくれた義母はボロボロの私を見て涙ぐみ、私の夫を厳しく叱りつけた上で、甥っ子を義実家へと連れて帰ってくれました。
その後、義母が義妹の夫に連絡したことで、思いがけない事実が判明しました。なんと義妹は、夫には「実家に帰省する」と嘘をついて出かけていたのです。不審に思った義妹の夫が詳しく調べたところ、義妹のSNSの裏アカウントやクレジットカードの利用履歴などから、見知らぬ男性と不倫旅行に出かけている疑惑が浮上したのでした。
義父母と義妹の夫、そして私は情報を共有し、「義妹が帰ってきた夜に全員で話をする」と段取りを整えたのでした。
義妹と夫の本性が判明!そして…
数日後、何も知らずに旅行を終えた義妹が、子どもを迎えにわが家へやって来ました。義妹の帰宅に合わせて、義母も甥っ子を連れてわが家に来ており、義父と義妹の夫も集まっていました。
玄関を開けた瞬間、待ち構えていた義父母と義妹の夫が「どこに行ってたんだ!」と鋭い声で詰め寄りました。すると義妹は一瞬困った表情を見せたのですが、すぐに開き直り「ご褒美旅行に行っただけ! お兄ちゃんが子どもを預かるって言ったのよ!」と逆ギレ気味に言い返してきたのです。
義妹のひと言に、一気に顔が青ざめる私の夫。緊迫した雰囲気の中、義妹の夫が集めていた証拠を突きつけながら「ご褒美旅行? 不倫旅行じゃないのか?」と追及したのです。焦った義妹は「ち、違うの!」と必死に否定しながらも、言い逃れできない状況に追い込まれ、ついに不倫を認めました。さらには、私の夫に“協力料”として小遣いを渡して子どもを預け、不倫を隠すために口裏を合わせていたことまで白状してしまったのです。
義妹の発言に、私は「お金目当てで赤ちゃんを預かったの!?」と夫を問い詰めました。その瞬間、義母の「産後の家に幼い子を置いて旅行? 母親として、人としてどうかしている!」と怒号が響きました。
私は静かに「もうあなたのことは信用できません。離婚してください」と告げました。
その後、私は娘を連れて実家へ身を寄せ、弁護士に相談しながら離婚協議を進めました。産後間もない私に無理な育児を押しつけ、助けを求めても突き放した夫の言動や、義妹の不倫を隠すために私を利用していたことについても、弁護士に詳しく説明。精神的な苦痛に対する慰謝料を求めるとともに、娘の養育費についても話し合いました。
義父母も私の決断を支持してくれ、協議の末、慰謝料と養育費の支払いについて合意し、離婚が成立しました。
義父母も全面的に私の味方をしてくれたため、夫は言い逃れできず、こちらの条件をすべて飲む形で離婚が成立しました。また、義妹も夫から離婚を突きつけられ、不倫相手とともに慰謝料を請求されて親権も失うことになったと聞きました。
現在、私は実家の両親の温かいサポートを受けながら、すくすくと育つ娘と穏やかで幸せな毎日を送っています。一方、信頼も家族も失った元夫と義妹は、今も慰謝料の支払いに追われながら、親族全員から絶縁されて肩身の狭い思いで暮らしているそうです。あの夜、非常識な兄妹に終止符を打ち、ようやく“娘の母”として前を向くことができました。
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出産直後は、心身の回復が必要な大切な時期です。そんな妻をいたわるどころか、本人の了承もなく別の赤ちゃんの世話まで押しつけた夫の行動は、あまりにも無責任ではないでしょうか。
また、義妹が不倫旅行のために子どもを預けたことも、決して許されるものではありません。子どもを預ける際には、預け先の了承を得ることはもちろん、子どもが安全に過ごせる環境を整えることが何よりも大切です。
一方で、育児に疲れたり、どうしても子どもの世話が難しくなったりすることは、誰にでも起こり得ます。そんなときは無理をして抱え込まず、自治体の一時預かりやショートステイなどの支援制度を頼ることも一つの方法です。出産後の心身の回復に支援が必要な場合には、産後ケア事業も利用できます。
子どもの安全と幸せを第一に考えながら、親自身も必要な助けを求められる社会であってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。