お金を入れた封筒が消えた!?
私は夫に「リビングに置いておいた封筒、知らない?」と尋ねました。すると夫は悪びれもせず、「あぁ、サンキューな。俺の小遣いだろ? ありがたく使わせてもらったよ」と言うのです。「違うよ!」と声を上げると、夫は「え、違うの?」とキョトンとした顔。
私は「あれはご祝儀用に用意したお金なの。今度、あなたの従兄弟が結婚するでしょ?」と説明。すると夫は「え~、そういうことだったの? それならそう書いといてよ~」とヘラヘラ笑うばかり。問い詰めると、ギャンブルに使ったと白状しました。反省しているというものの、どうせ口だけでしょう……。
これ以上問い詰めても無駄だと思った私は話題を変え、「結婚式にはお義母さんも来るよね?」と聞きました。しかし夫は「どうだろ、知らん」と素っ気ない返事。「聞いてないの?」と尋ねると、「多分呼んでないだろ。母親は親族から嫌われてるし、俺も嫌いだから連絡してない」と言いました。
「なんでそんなに嫌われてるの?」と聞くと、夫は「性格が悪くてさ。親父が生きてたころから嫌われてたよ。嘘をつくし、自慢話ばかりでデリカシーもない。金遣いも荒かったな」と説明。心の中で「あなたも同じじゃない……」と思いながら、もう少ししっかりしてほしいと大きなため息をつきました。
余命半年を知った夫の意外な反応
それから3カ月ほど経ったある日、私は夫に「……大変なことになったよ」と切り出しました。すると夫は落ち着いた様子で「知ってるよ。余命宣告されたんだろ?」と言うのです。「知ってたんだ」と驚く私に、夫は「まあな……聞こえちゃったんだ」と淡々と答えました。
「人生って、本当にどうなるかわからないものね」とつぶやく私。「ねえ……これからどうする? 余命半年なんて、あっという間だよ」と不安を口にすると、夫は「俺はこれまで通り、普通に過ごしたい。特別なことをするつもりはないよ」と答えました。
戸惑う私に、夫は「これでもショックは受けてるんだぞ? 冷たい人間だと思わないでくれよ。ただ日常を壊したくないだけなんだ」と本音を打ち明けました。
さらに夫は「人生って思っているより短いんだな。だからこそ、今を大事にしなきゃな」としみじみ語ります。「そうかもね……」とうなずきながらも、これからの半年をどう過ごせばいいのか、答えは出ないまま。私はいつも通り夕食の支度に取りかかりました。
「余命半年」に隠された勘違い
半年後のある日、私は何気なく夫に「明日、出かけるからね。職場の人に日帰り登山に誘われていて……」と話しました。すると夫は眉をひそめ、「え、登山なんてして大丈夫かよ? やめとけって。お前は健康体じゃないんだから」と言うのです。心外な言葉に、私は「え? 何言ってるの? 私、むしろ体力が有り余ってるんだけど」と返しました。
すると夫はキョトンとした顔で、「なんでだよ……? 余命半年だろ?」と言ったのです。そのひと言に、私は思わず固まりました。「え……?」と戸惑う私に、夫は「もう先が短いんだからさ。登山なんてして無理に体力を使って、これ以上寿命を縮めるなよ」と真顔で続けました。
そこでようやく状況を理解した私は、「それ、お義母さんのことだよ」と告げました。夫は「は?」と目を丸くし、私が「余命宣告されたのはお義母さん」と説明すると、「え……お前じゃないの!?」と顔を青ざめさせました。私は「嘘でしょ!? ずっと勘違いしてたの? 私、治療もしてないし、病院にも通ってないのに!?」と、呆れと怒りが入り混じった気持ちで問いかけました。
夫は「だって、お前が誰かと電話してるのを聞いて……会話の内容から、てっきりお前が余命宣告されたんだと思ってた……」と弁解。私は「ああ、多分それ、実家の親に電話したときの話ね。あなたも知ってるのかと思ってた」と答えました。すると夫は顔色を変え、「嘘だろ……どうしよう……」とつぶやいたのです。
夫が打ち明けた信じがたい事実
そうして夫の口から飛び出したのは、信じがたいひと言でした。
「夫婦共有の口座にあった貯金、全部使っちゃった」
一瞬、何を言われたのか理解できず、「は? 今なんて……? 冗談だよね?」と聞き返しました。すると夫は、「そろそろ寿命が尽きるころだと思って、全部下ろして使っちゃった」と白状。その瞬間、全身の血の気が引いていくのを感じました。
夫は「だって……先のことなんて考えられなかったんだよ。自由にお金を使えると思ったら、つい歯止めが利かなくなって……」と身勝手な言い訳を続けます。さらに「どうせ保険金も下りるから、貯金がなくても大丈夫だと思ったんだ」とまで言い出したのです。
怒りがこみ上げた私は、「家賃の更新も車検も控えていて、まとまったお金が必要なの。早く返さないなら離婚します!」と最後通告。その後、義母が亡くなり、夫は義母が残したお金を口座に振り込んだようで、「全額きっちり振り込んだよ!」と得意げに連絡してきました。
さらに夫は「貯金は返したぞ。これで許してくれるだろ?」と言いましたが、私は「考えさせて」と返答。すると夫は「え!? お金を返せば離婚しないんだろ!?」と食い下がります。しかし、どこか胸騒ぎがした私は、「もう少しだけ待って」と告げました。
親族の言葉で発覚した夫の新たな嘘
義母の葬儀は家族だけで執り行ったため、義父方の親族とは顔を合わせていませんでした。しばらくして親戚で集まる機会があり、久しぶりに会った親族たちは「体調は大丈夫?」「お金のことも大変でしょう」と私を心配してきます。思いがけない言葉に、私は固まってしまいました。
「私はどこも悪くないですよ」と答えると、夫の叔母は不思議そうな表情に。話を聞くと、夫から「妻が余命半年と宣告され、治療費や生活費に困っている」と聞き、10万円を夫の口座に振り込んだのだそう。実際に振込履歴を見せられ、私は再び血の気が引きました。さらに、ほかの親族たちも同じようにお金を渡していたことが判明したのです。
夫は顔色を変え、「勘違いしていたのは本当だ」と弁解。最初は本当に治療費のつもりで親族に話したものの、勘違いだとわかってからも言い出せなかったのだとか。しかし、人の命やお金を軽く扱う夫を、私はもう信用できません。「もう決めた。離婚する」と告げ、その後、離婚が成立しました。
離婚後、元夫は親戚から受け取ったお金の返済に追われているそうです。もともと収入を考えずにお金を使う人なので、借金生活から抜け出すのは難しいかもしれません。今回の経験を教訓に、次に結婚するときは慎重に相手を見極めたいと思っています。
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たとえ勘違いから始まったとしても、身勝手な行動が許されるわけではありませんよね。お金を返したからといって、一度失った信頼を取り戻せるとは限らず……。問題を隠したり言い訳したりするのではなく、自分の過ちと向き合い、責任ある行動を取ることが大切ですね。
【取材時期:2026年10月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※一部にAI生成画像を使用しています。