セレブとの結婚で豹変した友人
ある日、3人でランチをしていたときのことです。A子が「今日は2人に重大発表がありま~す!」と言い出しました。
「どうしたの!?」と驚く私たちに、A子は「私、プロポーズされちゃいました!」とうれしそうに報告。私とB子が「おめでとう」と祝福したところ、A子は彼の自慢話を繰り広げ始めたのです。
「彼は有名企業の御曹司で、超セレブなの! イケメンだし、これで私は勝ち組ね」
A子はそのようなことを言う子ではなかったため、私とB子はびっくり。さらに、「2人ものんびりしてると婚期を逃すよ?」と言われ、心の中でイラッとしつつも、「結婚が決まってハイになっているのかな? そういう時期もあるよね」と思い、聞き流しました。
それからしばらくして、A子から結婚式の案内状が届き、私はB子と一緒に出席することに。どのような式なのか、とても楽しみにしていました。
A子は私たちのドレスを見て…
A子の結婚式当日。式場に到着すると、すでに多くのゲストが集まっていました。挙式も披露宴もとても豪華で、私とB子は終始びっくり。そして、帰りの時間になり、私たちはA子に「素敵な結婚式だったね!」と声をかけました。
しかし、A子は不機嫌そうな顔で、「2人とも、そのドレス安っぽくない? 周りはみんなセレブなのにみっともなくて恥ずかしかった。もう友だちをやめる!」と言ってきたのです。確かにハイブランドのドレスではありませんでしたが、みっともないと言われるようなものではなく……。私は思わず、「そんな言い方はひどくない?」と反論しました。
B子も「そうだよ! 私たちはA子をお祝いするために来たんだよ!」と言っていると、新郎が登場。私たちを見て、A子と同じような発言をしました。
「これがA子の友だち? いかにも庶民って感じだな」
結局、私とB子は、A子と仲違いしたまま式場を後に。「どうしてあんな性格が悪くなっちゃったんだろう」「セレブなら庶民からご祝儀受け取るんじゃないわよ!」と文句を言いながら帰りました。
まさかの場所でA子を目撃
その後、私とB子は、A子とは一切連絡をとっていませんでした。
結婚式から1カ月後、私は仕事帰りに激安スーパーへ。すると、なんとA子の姿を目撃したのです。彼女はどこか疲れた様子で、以前の華やかな雰囲気とはまるで違っていました。私は驚いてA子に駆け寄り、「A子!? 久しぶり! こんなところで会うなんてびっくりしたよ」と声をかけました。
すると、A子は気まずそうな表情に。少し話をしているうちに、思いがけない事情を打ち明けられたのです。実は、A子の夫の家族がやっている会社は、だいぶ前から経営難に陥っていたそう。
豪華な結婚式とは裏腹に、結婚後の生活はA子が想像していたものとは大きく違っていたようで、今は激安スーパーを利用しているとのこと。
A子は「こんなはずじゃなかった……。私、お金持ちと結婚できたからって調子に乗ってた。あのときは本当にごめんね」と、涙ながらに謝ってきました。私は「正直、あのときの言葉はショックで、今も忘れられない。でも、元気でいてほしいとは思ってるよ」と伝え、その場を後にしました。
A子との関係は…
その後、知人から聞いた話によると、A子の義家族が経営している会社は、今も立て直しに苦労しているそうです。
一方、私とB子は今も変わらず仲がよく、頻繁に会っています。長年の友人だったA子とこんな形で疎遠になってしまったのは残念ですが、どんなにお金があっても、人を思いやる気持ちを忘れてはいけないと感じた出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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