胎盤と内子宮口との距離が2.4cm!どうしたらいい?【助産師に相談】

2020/03/19 14:25
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ベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】のなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、前置胎盤に関するご相談です。
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妊婦さん

 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、前置胎盤に関するご相談です。

 

Q.前置胎盤の疑いで経過観察中です

妊娠23週6日の妊婦です。先週の健診で胎盤と内子宮口との距離が2.4cmと言われました。現在は前置胎盤の疑いで経過観察中です。このような状況のときはどのようにして過ごしたら良いのでしょうか? 上の子が元気いっぱいで、なかぬか家で安静とはいきません。運動や性交渉は控えるようにとのネット情報もありましたが、これは前置胎盤が確定してからの過ごし方でしょうか? 今は子宮が大きくなって胎盤が上がってくれることを願うばかりです。

 

高塚あきこ助産師からの回答

妊娠経過のなかで、前置胎盤や低置胎盤と言われる方は意外にいらっしゃいますよ。ですが、ご存知の通り、子宮が大きくなるにつれて、徐々に胎盤の位置が上がってくることも多いので、あまり今の段階でご心配はないように思います。おなかが張ったり、ご無理をなさることはやめたほうがいいかと思いますが、日常生活を普段通りに過ごしていただく分には、特に問題ないかと思いますよ。


※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

前置胎盤とは

胎盤とは妊娠後に作られる器官であり、およそ妊娠15週(妊娠4カ月)ごろまでには完成します。胎盤は、へその緒を介しておなかの中の赤ちゃんとお母さんをつなぎ、血液や栄養分、酸素をおなかの赤ちゃんに送る重要な役割を担っています。


通常は、子宮体部に作られる胎盤ですが、何らかの理由で子宮頸部の出入り口(内子宮口)付近に胎盤が作られ、内子宮口を塞いだり、覆ってしまったりすることがあります。この状態を「前置胎盤(ぜんちたいばん)」と言います。

 

前置胎盤の分類と症状

【正常妊娠】

胎盤は子宮体部に付着しています。

正常な胎盤位置のイメージ

 

 

前置胎盤は正常よりも下のほうに胎盤が付いており、内子宮口の塞がり度合いによって3つに分類されています。

 

1.全前置胎盤
完全に、内子宮口が胎盤によって塞がれているタイプです。

全前置胎盤イメージ

 

2.部分前置胎盤
内子宮口の一部を胎盤が覆ってしまっているタイプです。

部分前置イメージ

 

3.辺縁前置胎盤
胎盤が内子宮口の縁にわずかにかかっているタイプです。

辺縁前置イメージ

 

重症度は、全前置胎盤 > 部分前置胎盤 > 辺縁前置胎盤 となっており、原則として帝王切開で出産します。しかし、分娩までの妊娠期間中に大量の出血を起こす可能性もあるため、十分な妊娠管理が必要です。なお、妊娠中に前置胎盤と診断されても、経過とともに胎盤が上に上がり、前置胎盤でなくなるケースもあります。

●前置胎盤で見られる症状
前置胎盤では自覚症状が少なく、無症状という方も多いです。症状として、腹痛を伴わない出血が起こることがあります。また、内診によって大量の出血を招くことがあるため、診察時の内診は禁忌となっています。

これは、子宮の壁と胎盤がおなかの赤ちゃんの重みによってずれ、胎盤から出血を起こしてしまうためです。特におなかの赤ちゃんが大きくなってから症状が出やすい傾向にありますが、そのほかでも大量の出血がある場合は、緊急を要する事態となっているため、すぐに受診しましょう。

 

前置胎盤の管理と出産方法

前置胎盤で出産に至った平均の妊娠週数は妊娠34~35週となっており、可能な限り37週まで待機しますが、少なくともこの時期を目指した妊娠の管理がおこなわれます。
 
●安静にする
出血がない状態でも早産や出血のリスクが高いため、基本的には安静にしておくことが必要です。また、運動や性交渉も控えたほうがよいとされています。また、妊娠期間をなるべく長くさせるために、子宮収縮抑制剤の使用などもおこなわれています。

●入院管理
出血がみられる場合は、基本的に入院して管理することになります。
 
●出産方法
・出血がないまたは少量の場合:
おなかの赤ちゃんの成長などを考慮し、妊娠37週まで妊娠を継続し、陣痛が来る前に予定帝王切開をおこないます。

・出血が多量またはおなかの赤ちゃんの状態が良くないと判断された場合:
妊娠週数にかかわらず緊急帝王切開をおこないます。

 

前置胎盤では通常の帝王切開よりも大きなリスクが伴うため、ICUやNICU、麻酔科などのある大きな病院(大学病院・総合病院)での対応が必要です。出血量は通常の帝王切開に比べて多く、約14%の割合で輸血が必要となっています。そのため、出産に備えて自分の血液を採取する「自己血貯血」という方法で十分な血液量をストックしておきます。自己血貯血は、妊娠33~34週ごろにおこなわれています。
 

基本的には、小さな病院にかかっていても前置胎盤の疑い、または診断が出た後は大きな病院へ紹介されることが多いですが、紹介がない場合は自分から医師に相談したほうが良いでしょう。
 


※参考:基礎知識(妊娠中)「前置胎盤とは? 原因や症状、出産方法について」【監修者:医師 天神尚子 先生

産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】

 

 


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