私の初潮は小5の夏休みに突然やってきました。祖父母宅へ滞在しているときに突如始まった生理に戸惑ったり、いつもは喧嘩してばかりの姉や親戚のやさしさにふれたり、周りの友だちよりも早く生理がきたことでうれしいこともありました。当時を振り返りながら、私の忘れられない初潮の思い出をお伝えします。
その日は突然やってきた
姉と2人で祖父母の家に滞在中、普段なかなか会えない従姉妹たちと夢中で遊んでいましたが、トイレに行くと下着が大変なことに……。びっくりした私はまずは姉に相談したのですが、姉もびっくりして高校2年のいとこのお姉ちゃんへ相談に行き、最終的に叔母へ。叔母はすぐに笑顔で「おめでとう!」と言ってくれました。
姉と2人だけの滞在だったので母がおらず不安でしたが、いとこが下着を貸してくれたり、ナプキンの使い方を教えてくれたり、やさしくしてもらったことを覚えています。
うれしかったお祝い
突然のことで驚き(戸惑い?)ましたが、祖父母や親戚に囲まれてお祝いをしてもらったことが良い思い出です。照れながらも、祖父母や親戚から「おめでとう」と声をかけてもらいました。
後々、私が高校生になったころに、祖母が「大人の準備が始まる初潮を迎えたとき、一緒に過ごせたことがうれしかった」と話してくれました。普段は離れて暮らしていたので、私の成長の瞬間に立ち会えたことがうれしかったと伝えてくれ、家族の愛を感じました。
生理つながりの友だちができた
夏休みが明け、2回目の生理は学校で過ごしたため、不安でドキドキしました。仲の良い友だちよりも早い初潮を迎え、不安いっぱいの私に声をかけてくれたクラスメイトがいました。私がトイレに行くときに、隠すようにナプキンの入ったポーチを手に持っていたことやおどおどしている様子を見て、もしかして生理かもと気がついたそうです。
休み時間にトイレに行くタイミングにこっそりと「もしかして、アレになった?」と声をかけてきてくれました。彼女もすでに初潮を迎え、孤独を感じていたようです。生理つながりの友だちとは、今でも仲良しです。
私は、何も準備できていない状態で、初めての生理を迎えることになりました。びっくりしたり、不安になったり、お祝いしてもらったことが気恥ずかしかったりと、いろいろな気持ちが混ざり合いました。そんな気持ちを気づかってくれた家族や親戚や友だちに恵まれて、本当によかったと思います。突然始まった生理でも、私にとってはとても良い思い出となりました。
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監修/助産師REIKO