「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は会陰マッサージに関するご相談です。
Q.会陰マッサージにアーモンドオイルを使っても大丈夫?
現在、妊娠33週の初産婦です。会陰マッサージで無印良品の「スイートアーモンドオイル」を使おうと思っているのですが大丈夫でしょうか? 一応、全成分アーモンド油で、香料や着色料の利用はないようです。 独学だと腟に入れるのが怖いかなと思い、とりあえず保湿からチャレンジしようと思っているのですが、保湿のみでも効果はありますか?
在本祐子助産師からの回答
会陰マッサージは、お産のときにできる会陰の損傷をできるだけ少なくするためにおこなうものとされています。マッサージをおこなったからと言って必ずしも会陰の損傷を防げるというわけではありませんが、その傷を小さくする効果は期待できると考えられています。
会陰マッサージの際には、植物性のオイルを使用するとよいと言われています。個別商品の是非を申し上げらませんが、該当の商品は植物性のオイルになると思いますので、質問者さん自身のお肌に合うか、事前にお試しになってから使用してみてくださいね。会陰部は粘膜のため、お肌より敏感に反応することがありますので、使用後に痒みや違和感が現れたら使用を中止してくださいね。
また、マッサージを始める前には、必ず手を清潔に洗ってくださいね。やさしくゆっくりマッサージしていきましょう。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
マッサージはいつから?準備するものや注意点は?
妊娠34週以降で、体調が良く、おなかの張りなどがないときにしましょう。お風呂上がりなど、体が温まって血流が良くなっているときが効果的です。妊娠経過で切迫早産などにより、医師からの安静の指示がある方は控えて、正期産に入ってから(妊娠37週以降)にしましょう。
マッサージの回数は、週に1.5回未満で効果がみられたという報告があり、週に1〜2回程度、1回5〜10分程度で十分です。会陰マッサージの際には、植物性のオイルを使用します。主な植物性オイルには、ホホバオイル、オリーブオイル、カレンドゥラオイル、スイートアーモンドオイルなどがあります。
マッサージをする前には、パッチテスト(腕の内側などに10円玉大にオイルをつけて、少し時間をおいて赤みや痒みがないか確認)をしましょう。
会陰マッサージはどうやるの?
体勢は立った状態で、片足を安定した椅子などに乗せるとやりやすくなります。転倒には十分気をつけてください。手を清潔にして、爪は短く切っておきます。
膣の下側の会陰にオイルをつけてから、オイルをつけた親指を膣に入れて、膣を中心として3〜9時の方向をマッサージしていきます。親指を立てるようにし、他の指は握るとやりやすいと思います。肛門方向へゆっくり押し下げるようにします。指を挿入する深さは最初は浅くし、慣れてきたら親指第一関節ぐらいまで入れてみましょう。
簡単会陰オイルパックとは?
会陰マッサージの他に、会陰のオイルパックも効果的です。オイルが浸透して皮膚がやわらかくなります。やり方はとても簡単です。
【1】 コットンにオイルを浸し会陰の部分に当てます。
【2】 下着が汚れないように、ナプキンなどをあて、30分~1時間浸透させます。
会陰マッサージの効果は、会陰の裂傷予防だけでなく、赤ちゃんの出口である膣や会陰に実際に触れて、出産時の心構えや出産のイメージがついてくるという効果もあるようです。
出産に向けての準備として、試してみてくださいね。
※参考:ニュース(ママネタ)「お産がラクになる!会陰マッサージ&会陰オイルパックの方法【ラクに楽しく♪特集】【著者:助産師 榎本美紀 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー】
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