花粉症の私は、花粉の季節になると肌が超敏感になり、かゆみが出て赤くなり、ただれてしまいます。そのため1年中抗アレルギー薬を内服していたのですが、妊娠が判明してすぐに自己判断で内服をやめました。妊娠中に内服はしてはいけないと思っていたのです。しかしその結果……。私が体験した妊娠中の花粉症による体の変化と内服について紹介したいと思います。
まさかあんなところがただれるなんて
妊娠が判明したのが2月の下旬で、ちょうど花粉の季節到来の時期。抗アレルギー薬の内服をやめた私は、顔を中心に体もかゆくなってしまいました。なかでもひどかったのが乳首です。
当時カップ入りインナーを着用していたのですが、下着で乳首がすれ、滲出液が出てかゆみもひどくなりました。かゆくて寝ている間に、パジャマの上からかきむしってしまうこともしばしば。
頼りになる助産師さん
妊娠15週に妊婦健診に行ったのですが、私が通っていた病院は医師の診察のあと、毎回助産師外来がありました。そこでは妊娠中の不安や悩みを聞いてもらったり、出産に向けての準備についての指導があったりと、じっくり助産師さんが妊婦と関わってくれるのです。
私は乳首がかゆくてつらいことを話しました。この乳首の状態では出産後に授乳ができないのではないかと不安に思ったからです。助産師さんは乳首を診てくれ、主治医に報告したあと、医師の指示で薬剤部や皮膚科に連絡してくれました。
医師からの説明は
医師によると、私が以前から内服していた抗アレルギー薬は、妊娠中に内服しても胎児への影響はないとのこと。そして、「内服することのメリットが内服しないことのデメリットを上回る場合は、内服したほうがいい」と説明を受けました。
また、乳首にはステロイド軟膏が処方されました。ステロイドなんて妊娠中に使っていいの?と思いましたが、こちらも胎児に影響はないとのこと。内服と外用薬のおかげで1カ月くらいで肌のかゆみもおさまり、乳首のただれも完治。そのため助産師さんがすすめる「乳頭マッサージ」もでき、出産後の準備をすることができました。
生まれてきた娘は元気そのものです。今のところ妊娠中の内服が原因での異常はみられません。妊娠中は可能な限り内服しないほうがいいと思っていましたが、私は内服したことで症状が改善し、出産後の準備ができました。助産師さんに相談したことで妊娠中も安心して内服することができました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:きのもとりんこ
0歳女の子1児の母。看護師資格保有。自身の妊娠や育児の体験談を中心に執筆している。