偶然が重なり、当初の自分の中での計画より早く、生後4カ月半で保育園に入所できることが決まって喜んだのもつかの間、完母で育ててきたので哺乳瓶&育児用ミルクをまったく受け付けないわが娘! 保育園に入所したら1カ月以内に復職しなければいけないため、職場復帰の期日が迫り焦るなか、慣らし保育の1カ月間、哺乳瓶&育児用ミルクと格闘した体験記です。
根拠のない自信で大失敗
次女を生後6カ月ごろに保育園に入れようと予定していた私。長女も完母で育てたものの、哺乳瓶に対してさほど抵抗感を示さなかったため、次女もきっと大丈夫だろうと完全に油断していました。保育園が決まったら2週間前くらいから練習を始めようと考え、生後3カ月まで一切哺乳瓶を使用せずにきたのです。
ところが! 想定していたより2カ月早く保育園入所が決まった次女。急いで哺乳瓶の練習を始めましたが、哺乳瓶の乳首をおもちゃのように舐めるだけで、吸うものとして認識してくれないのです。
哺乳瓶経験ゼロからのスタート
次女を産んだ病院は母乳育児を推奨しており、哺乳瓶もできるだけ使わないようにという指導をされていました。ケイツーシロップなどの水薬の内服も、哺乳瓶の乳首からではなく、哺乳瓶のキャップをコップにして飲ませるように教えられ、そのようにしていました。
ですので、次女は過去に一度も哺乳瓶の乳首をくわえたことのない状態だったのです。その結果が哺乳瓶の完全拒否……。哺乳瓶の乳首を口に入れることさえできないときもありました。
試行錯誤の日々
ありがたいことに、わが家にはおさがりでもらった哺乳瓶が大量にあったので、娘に少しでも合いそうなものを探し、ありとあらゆるものを試してみました。哺乳瓶ではどうしようもなくなったときのために、マグタイプのものも同時に試す始末。
また、最悪はスプーンで育児用ミルクを飲ませてもらおうと、育児用ミルクそのものに慣れる練習も繰り返しました。必死に格闘すること3週間、ようやく哺乳瓶で20cc程飲めるようになり、そこからは量との戦いでした。
パパや家族も参戦しての猛練習
保育園からは、1回に100cc飲めるようにならないと午後以降も預かることができないと言われたものの、なかなか量が増えず、焦るばかりの私。見かねた夫が試しにやってみると、私がやるよりも飲みが良いのです。私からは母乳が出るのをわかっているので、抵抗しているかのようでした。
時には祖母の手も借り、いろいろな人から育児用ミルクを与えられるようになると、徐々にですが量が増えていき、職場復帰のわずか2日前に、ようやく100cc飲むことに成功したのでした。
育児用ミルクをあげないにしても、搾乳した母乳を哺乳瓶であげるなど、少しでも哺乳瓶に慣れさせておけばと後悔ばかりです。それに、あの状況下でもしも急に私が倒れ、母乳があげられなくなっていたらと思うとゾッとします。3人目ができたときには迷わず早期から練習をしようと心に決めました。
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イラスト/sawawa
監修/助産師REIKO
著者:笹谷みずき
二女の母。地方の住宅街から離れた山の中在住。現在は外勤めですが、いつかは自宅周辺の自然を活かした事業を起こしたいと目論見中。地方での出産・子育ての楽しさを伝えるべく、自身の体験談を中心に執筆中。