まだ妊娠前、職場の健康診断の項目にあった子宮頚がん検査を初めて受けました。当時私は23歳でしたが、結果は「クラス3b。精密検査を受けてください」という結果。とても不安を覚えました。そして精密検査を受け、手術をした私の体験談をお伝えします。
精密検査の内容
婦人科で精密検査を受ける際に、子宮頸部の細胞を3カ所採取して検査に出すという説明と、少し痛みが生じることを伝えられました。そして内診台に乗り細胞を採取するとき、パチンパチンパチンッという音と共に少しの痛みを感じました。
ガーセで止血をしたので、そのガーゼを取る処置をしてもらうために翌日も病院に行きましたが、私の場合は細胞を採取した当日も翌日も検査後の痛みはまったくありませんでした。
1週間後の検査結果は…
結果は「高度異形成」という、放っておくと癌になる恐れがある細胞があったということでした。医師からは、子宮頸部の細胞をレーザーで焼く日帰りのリープ手術か、子宮頸部を円錐状に切り取る円錐切除術どちらかを選択肢として与えられ、双方のメリットとデメリットを聞き医師と相談することに。
異形成がある部分を完全に取り除くには円錐切除術が良いとのこと。しかし円錐切除術によって子宮頚管が短くなるので、今後妊娠したときは赤ちゃんを支えるために子宮口を縛る必要があるということでした。
迷いましたが、レーザー手術後に経過をみてから、その後に円錐切除術をするという選択もありかなと思い、レーザー手術に決めました。
手術を受けてその後の生活は…
「リープ手術は体に負担が少なく1時間ほどで終わる」と伝えられましたが、不安でいっぱい……。いざ始まるとさらに緊張する私に、医師と看護師さんがやさしく声をかけてくださり安心することができました。
手術は麻酔をしなくても痛みを感じることはなく、なんだか少し熱いなぁ……という感覚と焦げたようなにおいが。やがて手術は終わり、術後の生活は普段となんら変わりなく過ごすことができました。その後の検査結果も良好で、4度の出産を経験。現在も年に1度の検査を受けていますが、すべて結果は良好です。
妊娠・出産を経験すると、産婦人科の内診台や分娩台に乗ることにも慣れてきますが、当時の私は独身で婦人科とも縁がなかっため、行くだけで勇気のいることでした。さらに異常があるなんて考えてもおらず、思わしくない結果が出ると頭が真っ白になり、悪いことばかりを考えて泣いてしまう日もありました。しかし術後に経過が良好になったときは、子宮頸がん検査を受けて本当によかったと心から思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:高橋四葉
四児の母。自然分娩二回、帝王切開二回を経験。現在子育てに奮闘しながら自身の体験をもとにした記事を執筆中。