「今回の生理は、普段と少し違う」と感じたことがたびたびあったのに、「大したことじゃないだろう」とほうっていた私。でも、いざ赤ちゃんが欲しいと思ったときに「なかなかできないのでは?」「あのとき感じた異変はもしかして……」と、不安の材料に。「何か異変を感じたら早めに手を打つべき」と、今になって思う私の経験を紹介します。
急に経血量がアップ! 予想外で漏れてしまい…
当時29歳、教師として働いていた私は、職員室で授業の準備をしていました。
長時間のデスクワークの後、トイレに行こうと立ち上がろうとしたとき、違和感が。生理中ということはわかっていたので「まさか」と思い、椅子を見ると経血が染みついていました。
なぜか、その日は普段以上に量が多く、立ち上がるまで、こんなに経血が出ているとは気づきませんでした。両隣に座っているのは男性教師。しかも、1時間後には授業開始で生徒の前に立たなければならないのに、服にもしっかり経血がついていました。
寒いのに、腰に巻いたカーディガンを外せない!最悪の1日
とりあえず羽織っていたカーディガンを腰に巻き、トイレへ駆け込みましたが、どうしようもなく、カーディガンを腰に巻いたまま授業へ向かいました。
その日は肌寒い日。にもかかわらず、カーディガンを腰に巻いたまま、半袖ブラウスで寒そうに授業をしていた私を見て、周りは不思議だったかもしれません。さらに悪いことに、体が冷えてしまい、生理痛が悪化。そんな中、授業後には椅子についた経血の汚れ落としをこっそりしなければならず、最悪の1日でした。
経血の多い生理の日は何度か続き、その後しばらくして、普通の量に戻りました。
受診せずにほうっておいたことが、後々の不安材料に
なぜ、あのとき、あんなに経血量が多かったのか、いまだに理由がわかりません。しかし、今になって考えると、経血量が異常に多かったその時期は、もしかしたら何らかの不調があったのかもしれない、そう思うのです。
その後、33歳で結婚したのですが、何度もあの経血の量が多かった生理時期を思い出し、「自分には何か問題があるのかもしれない、なかなか妊娠できないのではないか」という不安が襲ってきました。
そして今、幸いにもおなかに赤ちゃんが宿っています。あんな不安な思いはもうしたくありません。「今回の生理は、普段と少し違う」と感じたら、すぐに婦人科に相談しておくべきだったと、今は反省しています。
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文/水野 光