次男が0歳のとき、乳児湿疹がひどく、全身が乾燥し顔をこすることが多くありました。そのため、皮膚のジュクジュクがおさまらず、生後2カ月ごろに小児科を受診。次男の湿疹を診た医師から「アトピー性皮膚炎だね」 と診断されました。その後の食物アレルギーによって、初めてアレルギー検査をし、原因を知ることになったのです。
アトピーが起きる原因になったもの
生後6カ月から次男に離乳食を始めて、生後8カ月ころに初めて卵をひとさじ与えたら、1時間もしないうちに顔や体に蕁麻疹が……。私は慌てて小児科を受診。すると、アレルギーの血液検査をしたほうがいいと医師に言われ、調べてもらうことに。アレルギー検査では「卵、犬、ネコ」に高い反応があり、繰り返す湿疹の原因も知ることができました。
犬は同居する義母の部屋で飼っていましたが、次男は直接触れ合ってはいませんでした。しかし、犬と触れ合う義母や義母家族と次男の接触はあるので、アレルギー反応を起こしていたのだと思います。また、私の実家や姉・兄家族でも犬を飼っているので、湿疹が良くなっては悪くなるを繰り返していたのかなと思いました。
繰り返す湿疹に夫の決断したこととは
私はかゆみを訴える次男に保湿剤やステロイド軟膏を塗ってあげる毎日を過ごし、それを見兼ねた夫は「ステロイド塗っていても治らないなら、脱ステロイドしないとダメだ」と言いました。
その理由は、以前夫も湿疹の治療でステロイドを塗っていたのですがよくならず、知人から脱ステロイドして自己免疫で治したほうがいいとすすめられ、治った経験があるからとのこと。
夫の話も一理あるかもしれないと思い、脱ステロイドを試してみることにしましたが、次男の通っていた小児科ではステロイドを使わない治療はできないと言われ、脱ステロイド治療が可能な皮膚科を紹介してもらい受診しました。
脱ステロイドしてから、過酷な日々が…
次男が生後10カ月ころに脱ステロイド治療をし、抗ヒスタミンの内服薬、保湿剤と亜鉛華軟膏に変更してから、次男の搔きむしりが多くなり、私は顔や四肢に包帯をし手にはミトンをつけて皮膚を保護。
夜中、次男は無意識に搔きむしるので私が掻いてあげたり、抱っこしたりしました。また、犬猫がいる家族宅に行くのを避け、ビタミンBとCを摂ったほうが皮膚にいいと思い、野菜を多く食べさせることを意識しました。
しかし、次男が掻いてしまうと一瞬で皮膚はジュクジュクになり、夏場はとびび(伝染性膿痂疹/でんせんせいのうかしん)になってしまうこともありました。私は、かゆみに苦しむ次男をみて、不甲斐ないママでごめんね……と泣いてばかりいました。
かゆみとの闘い、1年が過ぎて…
私は長く続く次男のかゆみに、完治はないのかもと思っていました。しかし、次男が2歳になるころ、掻いた部分の傷の治りが早くなってきているのを感じました。
次男の搔きむしりが減ったわけではないですが、その変化に気が付いてから3歳になるまでにはほとんどの湿疹がなくなり、包帯をしなくても大丈夫になっていました。皮膚科の医師からは「皮膚が強くなってきたんだね」と言われ、私はうれしかったです。
夫が「脱ステロイドしよう」 と言ってから約1年間、皮膚科に通院して治療しましたが、私は精神的にきつかったです。ですが、次男のアトピーによる湿疹が少なくなったのを見ると、次男のためになったのかなと思います。これから先は、次男自身もアレルギーとうまく向き合っていけるように私はサポートしていこうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:古谷きょうこ
2男1女の母。正看護師免許資格あり。育児休暇や隙間時間を利用し、ライターとして活動中。主に妊娠・育児や健康についてのジャンルを執筆している。