息子の言葉が忘れられない
息子が小1の冬のことでした。息子が最近「どうせ自分はダメなんだ……」「自分を殺す……」などといった自分を傷つけるような言葉を使うのが気になっていたところ、同時に担任の先生からも学校でも同じだとお話がありました。
うまくいかないことがあると自分を傷つけるような言葉を発したり、自分の頭を叩いたりするのです。このままではいけない。そう思った私は、子どもの自己肯定感を上げる方法について調べ始めました。
問題は母親である私自身にあった
しかし、調べていくうちに、どうやら問題は息子というより私自身にあるのではないか? ということに気づいたのです。私の考え方や口癖などが、知らず知らずのうちに息子へ伝染していたのでした。
自分のようになってほしくないと思いながらも、ネガティブな物の見方やうまくいかないことがあると自分を責めまくる行動などを私自身がしていたのです。また、感情の制御が利かず暴言を吐くといったこともあり、それも息子を傷つけていたと気づきました。
試行錯誤するうちに良い変化が…
「大切な息子を傷つけてしまった、このままでは息子の人生を台無しにしてしまう……」。かなりのショックを受けた私は、自分を変える決意をしました。
本やネットで心理学などを勉強して断捨離を始めたり、瞑想や運動を取り入れたり、自己分析をし、自分の考え方のクセやその日の行動を記録するなど、とにかく何でも行動に移して試してみました。そして、試行錯誤していくうちに私自身の考え方や行動も変化していきました。
息子にもうれしい変化が!
私自身に良い変化が起きてくると、同時に息子もだんだんと自分を責めるような言葉を使わなくなりました。以前よりも息子らしく生き生きと過ごしてくれている気がします。
まだきょうだい喧嘩の際などには「どうせ僕が怒られるんだろ」など、ややひねくれることはあるので、私の言葉かけや態度などをもっと良くしていかなければとも思っています。
人生のターニングポイントとなったこの出来事。息子が身をもって教えてくれたことは計り知れません。息子に対しては、ネガティブな考え方を刷り込んでしまい、本当に申し訳ない気持ちと、気づかせてくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。これからも息子や私自身の人生のためにも努力していこうと思います。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/まっふ
著者:やましたくるみ
2男2女の母。結婚を機に田舎に移り住み、のんびり子育てを楽しみながら、自身の体験談を中心に執筆中。