「100%飲ませたほうが悪いです」と医師に叱られた私。子どもの誤飲の怖さを再認識

歯が生え始めるころから、何でも口に入れたがるようになった1歳5カ月の息子。4歳年上のお姉ちゃんのおもちゃにはビーズやシールなど小さい物がやたらと多く、常に誤飲を心配していました。息子はさまざまな物を口には入れても飲むそぶりは見せず、いつも口に含んでいるだけなので、心のどこかで「口に入れてるだけだから大丈夫」と思うようになってしまっていた私。しかしその出来事は起きてしまいました……。

※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがありま す。赤ちゃんに渡さないでください。
※赤ちゃんが遊んでいるときはママは赤ちゃんから目を離さないようにしてください。

息子の手に星型スパンコール

その日いつものように夕食の準備をしていると、息子がご機嫌でやってきました。息子の手にはキラキラと輝く星型のスパンコールが2つ。お姉ちゃんが工作に使っていて片付け忘れたものが床に落ちていたようです。息子はその直径8mmほどのスパンコールが気に入ったらしく、何度も床に落としたり拾ったりして遊んでいました。

 

いつものパターンだとこのあと口に入れそうだなと思いましたが、ここで取り上げると泣かれるのが常。夕食作りが進まなくなるので、私はつい「口に入れたら出させよう」と思い、しばらくそのまま様子を見ることにしてしまいました。そこへ宅配業者がきて……。

 

激しく咳き込む息子を前に何もできない私

宅配便を受け取って扉を閉め振り向くと、そこには今までになく激しく咳き込む息子の姿が! スパンコールを飲み込みそうになっているのだということはわかりましたが、一体今どうすればよいのか、頭が真っ白になりました。まだ吐き出させることができるかもしれないと、喉の奥のほうに手を突っ込んで吐かせようとしましたが、息子はさらに激しく咳き込むばかり(※1)

 

次に何をすべきか、よく回らない頭で考えているうちに、スパンコールが喉元を過ぎたのか、息子の咳は止まり元の様子に戻ったので、ひとまず抱っこしていると息子はまたご機嫌になりました。

 

(※1)1歳未満の場合は背部を叩き、1歳以上の場合は腹部を突き上げるハイムリッヒ法で喉に詰まった異物を取り除きます。ただし、スパンコールのように薄いものが喉に貼りついてしまうと、これらの方法では取れない可能性もあります。口の中に異物が見えており取れそうな場合は手を入れて掻き出しますが、異物が見えない状態で手を入れて掻き出そうとすると、口内を傷つけたり、嘔吐を誘発したりするほか、異物を奥に押し込んでしまう可能性もあるので危険です。

 

「子供の健康相談室」へ電話。助言を得る

その場はなんとか落ち着いたものの、体内に入ったスパンコールが何か悪さをしないものかと私の心配は続きます。かかりつけの小児科で教えてもらった、夜間や休日の緊急時の対応について電話相談できる「子供の健康相談室」に電話をしてみました。

 

電話口の看護師さんに詳細を説明すると、「今呼吸がぜーぜーしたりヒューヒューしたりしていなければ恐らく大丈夫。スパンコールが胃のほうに落ちていればうんちと一緒に出てくるはず。ただもし気管のほうに入ってしまっていると肺や呼吸器が傷つく恐れがあるので、一度病院で胸の音を聞いてもらったほうが安心」と、てきぱきと助言いただき、近くの夜間病院を案内してもらいました。

 

タクシーで夜間病院へ急ぐ

幸い病院は家から車で5分程度の場所だったのでタクシーを呼び、急いで受診。嵐のような天候の日だったためか、待合室に他の患者さんの姿はなく、すぐに診てもらうことができました。診断結果は、呼吸に異常はなし。

 

電話相談での助言と同じく、胃に落ちてしまったスパンコールは恐らくうんちと一緒に出るので、便に注意を払いながら経過をみる他ないとのことでした。最後に「誤飲は100%飲ませたほうが悪いですよ」とお叱りの言葉を頂き、私は息子に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

 

 

幸いその後も息子は元気に過ごしていますが、医師からもらったお叱りの言葉は私の心に深く刺さり、息子の持っているスパンコールを目撃した時点で、泣かせてでも取り上げるべきだったと反省しきりです。誤飲は怖い、いつも口に入れているだけで飲まないからと過信するのは本当に危険、飲み込んでしまったときには遅いのだと、深く心に刻んだ出来事でした。 

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。スパンコールで遊ぶ際は誤飲等にご注意ください。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。また、必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修/助産師REIKO


著者:澤崎 凪

1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。

 

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