痛いことがとにかく苦手で怖がりな性格のため、出産が怖くて妊娠することにも消極的だった私。無痛分娩を知り、初めての妊娠・出産へ。しかし、結果的には陣痛も経験し、まったく予想していなかった帝王切開も経験することになった体験談をお話しします。
無痛分娩で出産のはずが⋯
妊娠40週1日に無痛分娩で出産するため、入院準備をして病院へ。流れとしては、病院到着→バルーン挿入→翌日麻酔を入れる管を腰に入れる→陣痛促進剤投与→出産の予定でした。入院し、麻酔から陣痛促進剤投与まで順調に進み、陣痛促進剤が投与されすぐに陣痛が起きました。
しかし約8時間、陣痛促進剤を使ってもまったくお産が進まず、「このまま無痛分娩を続けても、お産が進まない。無痛分娩やめるか帝王切開になってしまうがどうしますか?」と医師に聞かれ……。帝王切開になることはその瞬間は嫌だったので、無痛分娩をやめる決断をしました。
突然の陣痛MAX
それまでは麻酔が効いていたので、陣痛が来ても少し強い生理痛くらいでした。しかし、麻酔が切れるとそこからいきなり陣痛MAXです。急な痛みに襲われて、何度も「もう嫌だ!」と叫びました。ですがその頑張りの甲斐あってか、お産はどんどん進み、もう生まれそうだから吸引するという段階にまできました。
しかし吸引2回目、赤ちゃんの心拍低下。次のいきみで赤ちゃんが出なければ、赤ちゃんの命が危険なので緊急帝王切開に切り替えるという説明を受けました。私としては最大限の力を振り絞りいきんだのですが、出てこず緊急帝王切開へ。
夫立ち会いのもと緊急帝王切開
もともと立ち会い出産で隣についていてくれた夫。帝王切開だと手術なので、立ち会いはしない産院が多いと思うのですが、あまりにも緊急だったようで、そのまま隣にいて手術にも夫立ち会いとなりました。手術が始まると5分ほどで赤ちゃんの泣き声を聞くことができました。
痛いことが怖くて出産にも消極的だった私ですが、終わってみれば無痛分娩も陣痛も、帝王切開も経験できてよかったなあと思います。人生のなかでそんなに経験できないことですし、始まってしまえばどの出産方法も「子どもを無事に産み出したい」という母親の想いは変わりません。どの出産方法も尊いと思いました。
どんな出産方法であっても、子どもを産む大変さに変わりはありません。どのように産んだとしても、子どもは同じくかわいいです。無痛分娩で出産を希望していた私が、帝王切開での出産になったとしても、後悔はまったくありません。むしろいろいろな経験をして産ませてくれた子どもに感謝しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:鈴木京子
1男1女を子育て中の母。第1子出産を機にそれまで勤務していた広告代理店を退社し、現在はフリーランスとして働く。自身の経験をもとに、子育てに関する体験談を執筆している。