妊娠中でも「栄養補給」や「滋養補給」の文字があると、ついサプリメントや栄養ドリンクをとりたくなることはありませんか?
赤ちゃんのための栄養補給とはいえ、妊娠中にサプリメントをとっても本当に大丈夫なのでしょうか。今回は、サプリメントや栄養ドリンクとの付き合い方についてお伝えします。
妊娠中は食事からの栄養補給が基本!
妊娠中の栄養補給は、毎日の食事からとるのが基本です。サプリメントは食事で不足しがちな栄養素を補うためのもの。たとえば、つわりの時期。思うように食べられないからといって、サプリメントだけ飲んでいればいいというわけではありません。
とくに妊娠中は、葉酸や鉄、カルシウムなどの栄養素が必要です。できるだけ食べ物から多くとるように工夫をすることが大切です。それでも不足しているときに、サプリメントで補うことを考えましょう。
サプリメントは薬ではありません!
市販されているサプリメントは、健康にいいイメージで販売されていますが、あくまでも食品です。薬のような形をしていたとしても医薬品ではありません。過剰に摂取すると、健康の悪化が心配されるものもあります。
また、市販の栄養ドリンクには、カフェインが多く含まれているものもあります。飲む前には、必ず医師と相談しましょう。
飲み合わせに注意!医師と相談しながら
とくに薬を飲んでいる人の場合、サプリメントと一緒に薬を飲むと、飲み合わせによって薬の効き目が悪くなることがあります。妊娠中はママの体だけではなく、赤ちゃんへの影響を考える必要があるため、サプリメントを飲む前には必ず医師と相談しましょう。とくに下痢や腹痛、発疹などの症状が出たときは、すぐに飲むのをやめて病院に行きましょう。
サプリメントを摂る前に、まずはふだんの食事を記録してみることからスタートしてみませんか?食事の記録を書くことで、何をどれだけ食べているのか、どんな栄養素が不足しているのかを知ることができます。食事記録があれば、医師や栄養士から具体的なアドバイスを受けることもできますよ。
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。