子どもが何度も足の痛みを訴えてきたら、病院へ行ったほうがいいのかと心配になりますよね。ただずっと痛がるわけではないのなら、それは成長痛かもしれません。3~5歳あたりは「一次成長痛」として足の痛みが出やすい時期と言われています。そこで今回はその原因や対処法などを詳しくご紹介していきます。
レントゲンを撮っても異常はなし!? 成長痛の症状とは
3~5歳あたりで現れる足の痛みは「一次成長痛」と言われ、よくみられる症状です。成長痛は、けがなどとは違い、夕方から夜(寝ている間)に痛みを感じることが多いのですが、ずっと痛がるわけではなく、月に1~2回、もしくは週に1~2回など不定期に現れます。昼間、遊んでいる時間などに痛みを訴えることは少なく、痛がる部位に腫れはなく、押すと痛みを感じることもありません。
さらにレントゲンを撮っても特に異常は見当たりません。そしてママやパパがさすってあげたり、触ってあげると痛みが緩和します。このような状態が続くようなら、成長痛が考えられます。痛む場所はひざが一番多いですが、ふくらはぎ、すね、かかと、足の関節、太ももなど足のさまざまな部位に現れます。
また、痛む場所がいつも同じではなく、その時々によって変わり、痛む期間も数カ月から長い場合は年単位で続くこともあります。
どうして幼児期に成長痛が起こるの? その原因とは
原因は今のところはっきりしていません。よく言われている、骨の成長に伴って痛みが発生することは医学的にはありません。ただ、ストレスは関係しているのではないかと考えられており、子ども自身が成長の過程で感じるいろいろなストレスが足の痛みとして現れることがあるようです。
3~5歳児の場合、食事やお風呂、歯磨きなど自分ですることも増え、さらに保育園や幼稚園の通園による集団生活や友人関係など、規則正しい日常生活を送ることや環境の変化で疲れてしまい、ストレスになってしまうことがあるようです。
さらに幼児期は足の発達が未熟なため、偏平足や関節がやわらかい場合もあり、日中たくさん走り回ると、筋肉が疲労するため夕方から夜間に足の痛みやだるさ、不快感が出ることも原因の1つと言われています。
治療法と受診の目安はどれくらい? 普段から注意すべき点とは
成長痛は痛みがずっと続くものではないため、仮病ではないかと思われがちですが、痛いものだと理解してあげましょう。また、ストレスの要因ははっきりしたものではないため、取り除くのは難しいと思います。それを踏まえたうえで、足の痛みやストレスが軽減するような生活を送れるようにサポートするのが大切です。対処法としては下記を実践してみましょう。
・足をさすったり、マッサージをしてあげる
・痛みの場所が熱をもってなければお風呂で温め、痛む部分をやさしくさする
・しっかり睡眠をとる
・こまめに親子のスキンシップをとる
成長痛は、いずれなくなりますが、上記のケアをおこなっても痛みが緩和しなかったり、朝になっても痛みがずっと続く場合、いつも同じところを痛がる、足を引きずって歩く場合は小児科、もしくは整形外科を受診しましょう。
幼児期の成長痛はよくみられる症状です。痛みが出たりなくなったりしますが、その都度、子どもに寄り添った対応が一番のケアになりますので、痛みの訴えをやさしく受け入れて対処してあげましょう。
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