わが家には3人の子どもがおり、そのうち2人は吸引分娩で生まれました。生まれたわが子を改めて抱いたとき、その頭の形のイビツさに驚き、心配になったのをよく覚えています……。
微弱陣痛で吸引分娩に
私は陣痛が弱く、なかなか赤ちゃんが出てこられない状況だったので、3人の子どものうち2人は吸引分娩で誕生しました。そのときはもう考える余裕などなく、吸引だろうが何だろうがとにかく早く出してあげて!という気持ちだったのですが、産後少し落ち着いて改めてわが子を抱いてみると、頭にしっかり吸引の痕が残り、形もイビツになっていたのです。
第二子よりも第三子のほうがひどく、引っ張られた部分が真っ赤なたんこぶのようになっており、その痛々しい姿に涙が出そうになったのを今でも覚えています。
自分を責めた入院中
入院中は、そんな痛々しい頭を見るたびに「私の産む力が弱いからこんなことに……」と、申し訳ない気持ちになりました。しかしそんな気持ちを察したのか、とある看護師さんが「この頭、気になっちゃうしかわいそうだなって思っちゃうけど、少しずつきれいになくなっていくから大丈夫よ。ママと赤ちゃんが一緒に頑張った証だからね」と言ってくれて、すごく安心しました。
産後ナーバスになりやすいこともわかっていたので、「今はそういう気分になっちゃうときだから仕方ない!」と、自分で気持ちを切り替えることもできました。
その後頭の形はどう変化?
無事退院して家で過ごしていると、看護師さんに言われたとおり少しずつ頭の形はきれいになっていきました。そして生後1カ月経ったころには、ほとんど気にならないように。
特別何かケアすることもありませんでしたが、「あまり強く触らないように」とのことだったので、沐浴のときは気をつけていました。今は3歳と1歳になりましたが、2人ともそのまま元気に大きく育っています。
生まれたばかりのわが子の頭の様子にはびっくりし、心配にもなりましたが、その後何事もなく元気に育ってくれてよかったです。幸い頭の形もきれいになり、吸引分娩の罪悪感もなくなりました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/おんたま
監修/助産師REIKO