成長がゆっくりだった娘
娘は、成長がゆっくりとした赤ちゃんでした。首のすわりも遅めで、生後3カ月健診のときには母子健康手帳に「要観察」のハンコが押されました。その後、首がすわったのは生後5カ月に入ってからでした。
その後もうつぶせになるのは嫌がり、寝返りもできないまま。ただ、おすわりは生後7カ月くらいでできるようになりました。赤ちゃんの成長には個人差があると聞いていたので、「これも個性なのかなぁ」とあまり気にしていませんでした。
そして生後7カ月で保育園に入園。ゆっくりとした娘の成長を促すために、園では保育士さんが積極的にうつぶせの姿勢をとらせてくれていました。
「シャフリングベビー」と診断された!
生後9カ月になってもハイハイどころかずりばいもしない娘。ただ、座ったままの状態でずりずりと移動することはできました。
そして生後10カ月のとき、小児科の健診で「シャフリングベビー※」と診断されました。シャフリングベビーの特徴の「座ったまま移動」は、まさに娘がしている動作のこと。帰ってインターネットで調べてみると、うつぶせを嫌う、寝返りをしようとしない、おすわりは通常通り完成する、ハイハイをしないなど、娘に当てはまることばかりでした。
※シャフリングベビー:ハイハイを始める時期を過ぎても、おすわりの姿勢のまま、おしりを浮かせて、両足でこぐように前進する赤ちゃんのことを言います。シャフリングベビーの場合、ひとりでじょうずに歩けるようになれば、その後の運動発達は問題ないことが多いとされています。しかし、一見シャフリングベビーのように思えても、ゆっくりと運動発達をする赤ちゃんに、筋疾患、脳性麻痺などの中枢神経疾患、運動失調、骨・関節疾患が見つかるケースもあります。お子さんがシャフリングベビーではないかと感じた際には、保育士や医師に相談しましょう。
保育士さんのすすめで療育センターを受診
生後11カ月のころ、保育士さんから市のこども療育センターに行くことをすすめられ、「専門家に診てもらえるなんてありがたい!」とすぐに受診。先生は言葉を選びながら慎重にお話ししてくれましたが、毎日娘と過ごしている私は「さほど心配いらないのでは?」と気楽に構えていました。
専門医の診察の結果は、「確かに成長はゆっくりだが、このまま様子を見てみてもいいでしょう」という内容でした。専門家のアドバイスにより、発達を促すマッサージを保育園・家庭の両方でおこなっていくことに。娘の状態に合わせて少しずつ内容を変えながら、毎日足のマッサージや足の曲げ伸ばし運動などを続けました。保育士さんもとても協力的で、本当に助かりました。
娘はその後、1歳でずりばい、1歳1カ月でハイハイ・つかまり立ち・つたい歩きができるように。そして、1歳3カ月のときにはひとりで歩くこともできるようになりました。マッサージの効果も大きかったかもしれません。
シャフリングベビーだった娘の成長はゆっくりでした。その成長を保育士さんと一緒に見守り、サポートできたのは心強かったです。発達を心配された娘も、歩けるようになってからの成長は周りの子どもと同じペースに。そんな娘も今では小学6年生。元気に大きく成長してくれました!
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
監修/助産師REIKO
著者:久保田さや
長女(小6)・長男(小1)・次男(2歳)の母。歯科衛生士。育児と仕事を両立しながら衛生士としてキャリアを積む。第3子出産後は、専門知識や子育て経験を中心に記事執筆を行う。