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顔にできるシミは主に4種類!できた時期や出現場所でシミのタイプを確認

40代になって顔のシミが増えてきた!という人も多いのでは? 顔にできやすいシミは主に4種類あり、できた時期や出現場所でシミのタイプがわかることも。気になる顔のシミについて、皮膚科医に解説していただきました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師馬場 直子 先生
神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、横浜市立大学皮膚科臨床教授

1983年滋賀医科大学医学部卒業、1994年横浜市立大学皮膚科講師を経て、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、2015年より横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会専門医。専門分野は小児アトピー性皮膚炎、母斑、血管腫、皮膚感染症など小児皮膚科学全般。
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女性 シミ

 

顔にできやすいシミは主に4種類ありますが、プレ更年期、更年期によく見られるのは老人性色素斑と肝斑。できた時期や出現場所によってどんなシミなのかがわかることもあります。それぞれ治療法が異なり、間違えた治療方法では逆効果になることもあるので、まずは自分のシミの種類を知ることが大切です。皮膚科医の馬場直子先生に詳しく教えてもらいました。

 

できた時期や部位によってシミをチェック!

女性 シミ2

 

シミはいつごろからできたのか、顔のどこの部分に見られるのか、どんな色味なのかなどによって、顔のシミの種類がわかることが。まずは以下の項目に当てはまるものをチェック! 自分のシミがどんなタイプなのかを確認してみましょう。

 

【シミのチェック項目】
■シミができた年齢や時期
①20~30代ごろからでき始めた・目立つようになった
②妊娠中やピルの服用中、更年期に入ってからできた・目立つようになった
③にきびや吹き出物、虫刺されなどの炎症後に目立つようになった
④子どものころからできている・思春期ごろに最も目立った

 

■シミの色
①薄茶色もしくは黒っぽい茶色。年齢を経るにつれて色が濃くなってきた
②初めは薄茶色で境界が目立たない感じだったが、年齢を経るにつれて色が濃くなり、境界がくっきりしてきた
③最初は赤みがかっていたが、茶色くなった
④普段は薄茶色だが、春~夏の紫外線が強い時期は濃くなる

 

■シミの場所
①頬を中心に、さまざまな大きさのシミがランダムにできている
②頬骨に輪郭が薄くて目立たないシミが左右対称にできている、目の周りにはない
③頬や口の周り、Tゾーンにできやすく、大きさや形がさまざま
④鼻を中心に1~4mm大の斑点が頬に向かって散らばるように左右対称にできている

 

■そのほか
①若いころ、日焼けをしていた
②妊娠や更年期の影響で女性ホルモンバランスの崩れを感じたことがある
③ゴシゴシ洗顔をすることが多い
④家族にそばかすのある人がいる 

 

各項目について、①~④の選んだ数字が多かったのはどれでしたか? その数字に該当するシミについて、次の章で解説します。

 

顔にできて目立つシミは主に4タイプ!

女性 シミ3

 

シミが顔にできて、目立つものは主に4つあります。前の章で①~④の選んだ数字が多かったものが該当する数字のシミの可能性があります。それぞれのシミの特徴や治療について説明するので、確認してみてください。

 

①が多かった場合→老人性色素斑(日光性黒子)
②が多かった場合→肝斑
③が多かった場合→炎症性色素沈着
④が多かった場合→そばかす

 

老人性色素斑は太陽を浴びることでできるシミ

老人性色素斑は太陽を浴びることでできるシミのため、別名日光性黒子(にっこうせいこくし)と呼ばれます。数mm~数cmと大きさがさまざまな褐色から黒色の色素斑が、太陽を浴びることが多い顔や腕、手などに出現します。年齢を経るにつれできる頻度が増え、60歳以降では、ほぼ必ずといっていいほど出現します。なかには20代ごろから見られる人もいます。

 

治療には、トラネキサム酸を内服したり、ハイドロキノン配合の軟膏を塗布、レーザーでシミの部分を除去するなどの方法があります。

 

肝斑は顔にできる左右対称の淡褐色のシミ

両頬や額、下あご、上口唇(鼻の下)辺りにできる、左右対称の淡褐色のシミです。なぜか目の周りにはできません。主な原因の1つに女性ホルモンのバランスの崩れが考えられます。妊娠・出産を経験したり、更年期に差しかかる30代、40代の女性に多く見られ、50代後半で発症する人はほとんどおらず、60代からは症状が治まることが多いようです。

 

治療には、ビタミンC、ビタミンE、トラネキサム酸の内服や美白剤の塗布、ケミカルピーリングなどがおこなわれます。レーザー治療では悪化することが多いので注意が必要です。

 

炎症性色素沈着はにきびなど炎症によってできるシミ

炎症性色素沈着はにきびや傷、虫刺され、かぶれ、湿疹、やけどなどの炎症によってシミ(色素沈着)ができることです。皮膚に炎症が起きると、表皮の構造や細胞が壊れて、表皮細胞の中のメラニンが、表皮の下の真皮に落っこちてしまい、そのまま真皮に沈着してしまうので、黒ずんで見えてシミとなります。炎症を起こしたあとがシミになるため、形や色はさまざま。衣類のこすれや強く洗うことでできることもあるので、できる部位は顔だけでなく、ひじ、ひざ、背中、デコルテなど多岐にわたります。

 

炎症性色素沈着は時間の経過によって自然に消えることが多いですが、消えるまでに数年かかることも。日焼けをすることで色素沈着が目立つこともあるので、紫外線対策を心がけましょう。体や顔をゴシゴシ洗わないことも大切です。ビタミンCやトラネキサム酸の内服とハイドロキノンやビタミンCローションなどの美白剤の外用などをおこないます。

 

炎症性色素沈着はにきびやアトピー性皮膚炎などが繰り返されてできることもあるので、その場合は皮膚科を受診してしっかり治療しましょう。

 

そばかすは両頬~鼻にできる直径2~3mmのシミ

鼻から両頬にかけてよく見られる、直径2~3mmの濃淡のある褐色で斑点のシミです。すずめの卵の模様に似たような色素斑であることから、別名雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれます。色白の人によく見られ、発現には遺伝の影響を受けていることが考えられます。早い場合は3歳ごろから見られ、思春期ごろに目立つようになります。大人でできる場合は、紫外線によるダメージが考えられます。顔だけでなく肩や腕、背中や胸元、手などにできることもあります。

 

治療法には外用薬、内服薬、レーザー、光治療(IPL)などがありますが、最初はビタミンCなどの内服薬とハイドロキノンなどの美白剤、ビタミンCローションなどの美白剤(塗り薬)などを使用することが多いです。また、紫外線の影響を受けやすく、夏~秋は色が濃く、冬~春は薄い傾向にありますので、紫外線対策を万全にすることも必要です。

 

まとめ

シミの原因や種類にはいろいろあるのですね。そのなかでもプレ更年期、更年期に目立つようになるのが、老人性色素斑と肝斑。どんなものなのか次回、老人性色素斑について詳しく紹介します。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 

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著者:杉田リエさん

大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒されている。

 

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