小児科を受診したら、紹介状を渡されて
年中の夏休みに帰省先で川遊びした長男。川遊びから帰ってくるとおなかに赤いポツポツが……。2日後に帰京しても消えておらず、かかりつけの小児科を受診しました。ただのかぶれだと思っていたのですが、先生が赤いポツポツを定規で押して診察。
さらに下まぶたを下げて、「おなかは痛くないの?」とたずねると、長男は「痛くない、大丈夫」と答え、診察も終わりかなと思っていました。すると先生が、「このポツポツは紫斑で、血液の病気だと心配だから今から国立病院へ行ってね」と紹介状を書き始めていました。
国立病院で追加検査・大泣きの採血
血液の病気ってどういうこと?と頭が混乱するなか、小児科から車で10分の国立病院へ。小児科には生後9カ月になる次男と3人で受診をしていたので、夫にも病院で待ち合わせをし付き添ってもらいました。
国立病院ではまず体温、血圧などを計ったあと、まずは診察。やさしそうな女医さんがおなかのポツポツを診察しました。かかりつけの先生と同じように、「このポツポツは紫斑で、血液に関する病気のときに出ることが多いです。まずは採血します」と言われ、診察室に長男だけを残して私は退室。廊下には長男が採血に抵抗し、大泣きしている声が響きました。20分後、診察室に戻ると泣きじゃくる長男の顔にもポツポツができていました。
アレルギー性紫斑病
泣いただけで顔に紫斑ができた長男。女医さんは「力を入れるだけで紫斑ができたので、何かしらの血液凝固の異常があるかと思われます。採血の結果次第ではこのまま入院です。血液の凝固に関する血小板が少ない場合、出血のリスクがあります。」と淡々と説明しました。
「出血のリスクが高い? 脳出血とかもありうるの?」と、採血結果が出るまで最悪のことを想定しながらスマホで検索しまくる私。30分後に検査結果が出て、女医さんから「心配していた血小板減少紫斑病ではなく、典型的ではありませんがアレルギー性紫斑病だと思われます」と家族みんなで説明を受けました。
強い腹痛を伴うと入院になることが多いようですが、長男は紫斑だけだったため2日後の受診予約を済ませ、帰宅することに。「下血を伴う腹痛やぶつけた記憶がないのにあざができたら相談してください」と注意を受けました。
半年後の尿検査で問題なく、通院終了
アレルギー性紫斑病は、原因不明のアレルギー反応によって全身の毛細血管で炎症が起こり、血管が弱くなってしまうことで紫斑が生じる病気だそうです。
長男の紫斑は1週間ほどでなくなりましたが、半数の人に腎炎がみられるとのことで、1カ月後、さらに2カ月後と尿検査を受けました。そして、発症から6カ月後の受診で異常は見られず、通院は終了となりました。
もし、ただの湿疹だと思い、そのままにしていたらと思うと怖いです。こどもの小さな変化に気づき、少しでも変だと思ったら受診するべきだと思いました。長男は別の用事で国立病院に行くと、「あそこで泣きながら注射をしたよね」と当時のことを話してくれます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:渡辺かほ
6歳2歳の男児2人のママ。保育士資格を持つ元保育園看護師。訪問看護で働きながら、ライターとして子育てや医療に関する情報を発信している。