わが家の長男は食が細く、離乳食が進まなかったので、食べ物が出てくる絵本をよく読んであげています。
「おいしそうだね!」「あーん、しようか」など、楽しく食べるマネをしながら読み進めて行くと、赤ちゃんはとってもよろこびますよ。
丸の向こうには?『まるくておいしいよ』
「これなあに?」の問いかけとともに、大小さまざまな塗りつぶされた丸(円)が登場します。ページをめくると、ケーキ、海苔巻き、果物などが次々と現れ、子どもは知っている食べ物は教えてくれたりします。
離乳食が進んできたころに「食べてみようか?」と誘うと「あーん!」と大きなお口を開けたりするしぐさが何ともかわいいです。つかみの言葉「なあに?」は、赤ちゃんが比較的早く覚える言葉なので、お話にググッと引き込まれますよ。
一緒に食べる幸せ『くまとりすのおやつ』
なかよしのくまとりすが、おやつの木いちごを見つけて一緒に食べます。りすは小さいから1つだけ、「〇〇ちゃんも小さいから1こかな?」、くまは大きいからたくさん、「ママも大きいからたくさん食べちゃおう!」と、木いちごを食べるマネをするとよろこんでくれますよ。
「おやつ」という言葉の持つワクワク感、それを一緒に食べる人がいることの幸せ、さらにお腹いっぱいになってお昼寝・・・。ゆるりとやさしい時間が流れる絵本です。
なるほどね!『にんじんさんがあかいわけ』
赤ちゃん版、昔話です。にんじんが赤い理由、ごぼうが黒い理由、だいこんが白い理由がおもしろ楽しく描かれています。読み手が思わず感心してしまう、ストーリー性の高い絵本です。
にんじん、ごぼう、だいこんがそれぞれ家族の誰かにどことなく似ているのもおもしろい!「にんじんさんはパパみたいね」「ごぼうさんは〇〇ちゃんそっくり!」と話しながら読み聞かせると、家族みんなで楽しめます。
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんの気持ち。ママの想像ですが「すごくへんなものが口に入ってくる(困惑)」という気持ちに近いように感じます。ほとんど食べない時期から、絵本で食べることの楽しさ、大切さを伝えられたらいいですね。(TEXT:m.k)