乾燥の季節到来!正しいケアでかゆくてつらい子どもの肌トラブルを予防!

2020/10/31 21:25
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バリア機能が未熟な子どもの肌は、ちょっとした刺激でもトラブルが起こりやすく、特に乾燥しがちな秋冬の季節は、カサカサ、かゆかゆになりがちに。そこで、子どもの肌トラブルの予防や悪化させないケアの方法を皮膚科医の馬場直子先生に伺いました。
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子ども 乾燥

 

赤ちゃんのころはきちんとお肌のケアをしていても、2歳ごろから子どものイヤイヤが始まり、子どもの肌のケアをつい怠りがちになってしまいます。しかし、乾燥肌は悪化するとかゆみが生じることがあり、睡眠が浅くなったり、集中力がそがれたり……。さらには、肌が乾燥すると刺激に弱くなり炎症も加わって湿疹ができる「皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)」といった疾患も。

 

たかが乾燥、されど乾燥! これからの季節、子どもの肌トラブルを悪化させないためにもママはしっかりケアしてあげましょう。

 

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子どもの肌はとってもデリケート

親子 スキンケア

 

人間の肌は、表面の表皮と毛細血管や神経を持つ真皮、大部分が脂肪細胞で占められる皮下組織、そして毛やつめで構成されています。その中の表皮の角質層は、水分喪失(乾燥)を防ぐバリア機能を担っています。そこでは、乾燥対策に必須な保湿機能を持つ皮脂や、角質細胞間脂質などが働いています。

 

しかし、子どもの肌は大人に比べると厚みが少なく薄く、皮脂も少ないため、肌に十分な水分をためおくことができず、大人より子どものほうが乾燥肌になりやすいのです。そこに加えて秋冬の季節は、低い湿度、エアコンによる乾燥、気温低下による血管収縮や汗の減少によるバリア機能の低下もあって乾燥肌が加速されていきます。

 

肌トラブルになる前にママができること

子ども 保湿ケア

 

肌の乾燥が進むと外的刺激を受けやすくなり、肌トラブルの原因に。そうなる前に乾燥させないためのケアが大切。

 

・保湿剤をまめに塗る

肌の水分が奪われるのを防ぐためには、保湿クリームやローションをまめに塗りましょう。肌がカサカサしていなくても、お風呂上がりや外出前や帰宅時など気づいたら塗ることを習慣づけて。ローションは塗りやすくさっぱりしていますが、乾燥がひどいときは、ローションタイプよりも保湿効果の高いクリームタイプやワセリンタイプがおすすめです。

 

・肌を清潔に保つ
肌の新陳代謝は、汗や皮脂、外部からの汚れにより弱くなります。入浴などで肌を清潔に保つことで健康な肌を維持しましょう。ただし、入浴時には、乾燥肌を助長しないようにナイロンタオルなどでごしごしこすらない、お風呂のお湯は40度以下、皮脂を奪い過ぎないように、優しい泡をママの手に取って洗うのがベスト。

 

・インナーは肌を刺激しない素材に
化学繊維は摩擦が強く、肌への刺激になりやすく乾燥とかゆみの原因になることも。直接肌に触れるインナーは肌への刺激が少ないコットンやシルクなどの自然素材を選びましょう。洗濯は、低刺激性の成分でできた洗剤を使用するとより安心ですが、何よりも成分を繊維に残さないようにしっかりすすぐことが大切です。

 

・室内の湿度は60%が目安
肌にとって最適な湿度は60~65%。加湿器などで約60%を目安に部屋の湿度をキープ。加湿器がない場合は、濡れたタオルなどを干しておくと湿度が上がります。

 

乾燥を内面からケア! バリア機能を助ける食材

タンパク質

 

肌の再生やバリア機能に働く栄養素が不足すると乾燥肌の原因となるため、肌の乾燥対策として、内面からのケアも怠れません。肌の代謝に良い食材を積極的に取り入れましょう。


●たんぱく質
健康的な肌細胞を作り、バリア機能の正常化。
肉や魚、卵、大豆製品、乳製品など。

 

●ビタミンA(β-カロテン)
肌や粘膜を正常に保つ。
のり、にんじん、しそ、乾燥わかめ、ほうれん草、西洋かぼちゃなど。

 

●ビタミンB2
肌の保護や再生・維持。
牛・豚・鶏レバー、牛乳、のり、味噌、卵など。

 

●ビタミンC
細胞同士をつなぐコラーゲンの生成を助ける。
赤ピーマン、キウイフルーツ、芽キャベツ、レモン、パセリなど。

 

●ビタミンE
細胞膜の構成成分。細胞の酸化を防ぎ、血行を促進。
植物油、ナッツ類、小麦胚芽、大豆、さけ・ます類、マーガリンなど。

 

●亜鉛
細胞の代謝に関与し、肌を健康に保つ。
豚レバー、牛肉、プロセスチーズ、たらこ、煮干し、ココアなど。


疲れや睡眠不足でも自律神経が乱れ、血行が悪くなったり、腸の働きが低下したりなどで肌の代謝サイクル(ターンオーバー)に影響が生じ肌トラブルを引き起こします。休息や睡眠をしっかりとって、規則正しい生活も心がけましょう。
 

 

保湿機能やバリア機能が未熟な子どもの肌は乾燥しがち。乾燥を悪化させないためにも、こまめな保湿、室温管理、バランスの良い食生活、そして規則正しい生活を心がけ、健康な肌を保ってあげたいですね。

 

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著者:井上 裕紀子

監修者

医師 馬場 直子 先生

神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、横浜市立大学皮膚科臨床教授


1983年滋賀医科大学医学部卒業、1994年横浜市立大学皮膚科講師を経て、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、2015年より横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会専門医。専門分野は小児アトピー性皮膚炎、母斑、血管腫、皮膚感染症など小児皮膚科学全般。



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