衣・食・住に必要なものが、いろいろそろう無印良品。そんな無印良品にも、これまでないものがありました。それは「生理用ナプキン」。それがついに、一部店舗の無印良品で、生理用ナプキンの販売が開始されました! 無印良品が今、満を持して発売した生理用ナプキンってどんなもの? さっそくレビューします!
無印良品の生理用ナプキンってどんなもの?
新商品となる生理用ナプキン、10月15日現在、まだオンラインショップでの取り扱いはないようで、一部店舗のみでの発売とのことです。ということで、さっそく近くの店舗に電話で取り扱いを確認し、行ってきました!
店舗で見つけて、まず驚いたのが、このパッケージです!
無印らしい、ナチュラルな紙箱! 今までの生理用品にはなかった素材、形です。
地球資源の循環化と廃棄物削減のために、パッケージのプラスチック削減を推進しているという無印良品らしいチョイスですね。パッと見ただけでは、生理用品が入っているとわからないシンプルなデザインも、買いやすいポイントかも。
今回、無印良品から発売されたのは2タイプ。「生理用ナプキン/羽なし(約23cm)」と「生理用ナプキン/羽あり(約21cm)」です。
「生理用ナプキン/羽なし(約23cm)」には、2個入(税込190円)と12個入(税込399円)が、「生理用ナプキン/羽あり(約21cm)」には、2個入(税込190円)と10個入(税込399円)があります。1個当たりの価格は、大パッケージの羽なしがいちばんお得ですね。
それにしても、ありがたいなと思ったのは「2個入」という商品展開があること。
生理用品は、直接デリケートゾーンに触れるものだから、肌触りのよさやかぶれないかなど、人それぞれのこだわりや相性がありますよね。「がっつり買って使い始める前に、ちょっと試してみたいな」と思う人には2個入はぴったり!
また、急に来た生理で「とりあえず、この外出中だけしのぎたい!」というときにも、手ごろな価格でさっと買えて、バッグの中でも邪魔にならない量。なかなか痒い所に手が届く商品展開です。ちなみにパッケージのサイズは横10×縦8.5×厚さ4.5cmです。
そして、もちろん大パッケージも、どーん!
こちらのパッケージサイズは横12×縦8×奥行15cmです。
そして、大パッケージの方は、手前と上部にミシン線がついており…
これを開くと、ぱかーんと、大きく開きます!
これは取り出しやすい!
ちなみにふた部分は、ツメにひっかければ閉じることもできます。
ふにゃふにゃしたビニール素材のパッケージではないので、自宅のトイレの小物入れに入れても、ピシッと収まるのがうれしい!
見た目はとてもスッキリ。
でも、いざ使うときは、ちょっと取り出しにくそう…かな。
そこで、使い勝手重視の私は…
じゃーん! ふたを開けて後ろに折り込み、立ててみました。
ちゃんとしっかり自立するし、シンプルな形なので、中身が見えてもそれほど雑多には見えない(…と思う!)。 取り出しやすさは抜群です!
ひょいっ! ワンアクションで取れます!
無印の生理用ナプキン、中身はどんな感じ?
さてさて、お待ちかねの中身です。まずは、羽ありタイプから。
紙っぽい内袋にくるまれ、サイドにプレスをしてあります。テープで留められてはいません。ナチュラル~! ただ、使用済みナプキンを内袋にくるんで捨てるときに、広がらないようにピシッと留めたい!と思う人には、テープがないのを不安に思うかもしれません。これは好き好きですね。
ナプキンを広げて見ました!
なんだかとてもシンプル!
羽なしのナプキンに、不織布ででできた羽を、裏からくっつけているような作りです。肌に当たる面はとくにプレスされておらず、サイドに少しプレスがあるだけです。
裏返しにしてみました。
剥離紙をはがすと…
ナプキンに接着された不織布にはしっかりとした太さの3本のテープが。羽部分にもそれぞれついています。
ナプキン表面のアップ。
ナプキンの肌に触れる面の表面には、オーガニックコットンが使われています。
触った感じも紙っぽいというより、やさしいガーゼを触っているような…そんな感じです。
横から見た感じ。
「ふんわりと厚みのある仕様です」とパッケージにもありますが、本当にそんな感じ。ふわっとしています。
では、次に羽なしタイプを開けてみましょう。
内袋が少しシワッとしていましたが、問題ありません。羽ありタイプと同様、紙っぽい内袋でくるみ、サイドをプレスしてあります。
表面は、羽なしも羽ありも特に変わらず、同じ。
広げて裏返しにしました。
剥離紙をはがすと…
羽ありタイプと違い、こちらはテープ部分は2本。
羽なしのほうがズレやすい気がするのですが…なぜ2本なのでしょう?
羽なしタイプと羽ありタイプを並べてみました!
羽なしタイプは約23cm、羽ありタイプは約21cmなので、羽なしタイプのほうが少し長めですね。
無印良品のナプキンには、昼用や夜用などの表記はありませんが、この21cm、23cmという長さは、他メーカーのものだとちょうど「多い日昼用」にあたる長さです。
ちょっとパッケージに戻ってみましょう。最初に書いたように、満を持して登場した、無印良品からの生理用ナプキン。何かこだわりがありそうです。
まずは、羽なしタイプから。
目立つのは「ノンポリマー」の文字です。
一般的な生理用ナプキンには、吸水した経血が漏れないように、内部に水分をゼリー状にするポリマーが入っていることが多いです。しかし、無印良品の生理用ナプキンにはこのポリマーを使用していない、ということ。ナチュラル思考なアイテムと言えるでしょう。
また、表面材(肌に触れる部分の素材)には「コットン100%」と記載が。調べたところ、一般的な生理用ナプキンの表面材によく使われているのは、ポリエチレンやポリエステルなど。ここにも、より体と環境にやさしい素材を生理用ナプキンに使用するという無印良品のこだわりが見えます。
ちなみに、製造販売元の大三株式会社は、綿(コットン)を使った製品をたくさん製造している会社。ノンポリマーのオーガニックコットンナプキンブランド「コットン・ラボ」を製造・発売している会社でもあります。
羽ありタイプも見て見ましょう。
羽部分にはポリプロピレン100%の不織布が使われていますが、こちらも表面材はコットン100%で、ノンポリマーでした。
ちなみに、1個単位の価格としては、羽なしタイプが33.25円、羽ありタイプは1個39.9円(大パッケージの場合)。ちなみに、一般的な生理用品で人気のタイプは、以下のような価格でした(10月15日現在。都内ドラッグストアの価格)。
・エリス コンパクトガード(羽つき/23cm):15.09円(1個当たり)
・ソフィ はだおもい(羽つき/23cm):20.9円(1個当たり)
・ロリエ しあわせ素肌(羽つき/22.5cm):17.35円(1個あたり)
価格としては、羽なしも羽ありも、無印良品の生理用ナプキンは倍近い価格でした。
無印の生理用ナプキン、いざ実践!
タイミングよく、筆者は生理3日目。
さっそく無印良品の生理用ナプキン羽ありタイプを使用してみました。
取り付けるときにまず思ったのは、この羽の形が……すごくいい!
コンパクトでカクッとした形なので、サニタリーショーツにフィットするのが、とても気持ちいい! ナプキンによっては、羽の形がすごく幅広でつけづらいのが気になっていたんです。それだけで、なんだかうれしい!
そして、着け心地。スリムタイプではないので、確かに「つけてる感」は多少ありますが、それを上回る快適さは、表面のやわらかさのせいでしょうか。なんだかこの感じ、初めてですが、とってもいい!
心配していたノンポリマーでの経血の逆戻りですが、私の生理3日目の量(2日目よりはだいぶ少ない)では、ほとんど気になりませんでした。ポリマーでキュッと経血を包み込むというよりは、ちょっと厚手の布にしみこませておく、という感じ。表面は多少ペタッとしていましたが、元の素材の肌触りのよさで、そこはカバーできそう。
ズレについては、まったく気になりませんでした(ただ、本日はずっとデスクワーク…)。
待ちに待ったという人も多かったという無印良品の生理用ナプキン。一般的な生理用ナプキンと比べると、少しお高いですが、その分、肌触りのよさや羽のフィット感、パッケージの仕様、そして素材へのこだわりが感じられる生理用ナプキンでした!