妊娠中、エコーで体重を推定してもらうたびに「大きめだね」と言われていた第1子。出産予定日1カ月前には3,000gを超え、出産予定日の4日前にはさらに大きくなっていました。院長は「そろそろ出産したほうがいい」と判断し、急きょ入院することに。「思っていたより早く会えるな」とのん気に喜んでいた私でしたが、壮絶なビッグベビーの出産体験をすることになったのです……。
ビッグベビーの家系?
実は私自身もビッグベビーで、生まれたときは3,800gでした。私の父の出生体重は4,000g。きっとビッグベビーの家系なのだと覚悟していました。実際に私が妊娠すると、赤ちゃんはどんどん成長し、出産予定日4日前のエコーで3,700gと推定されました。赤ちゃんの頭が大きいことや私の骨盤が狭いこともあり、院長の判断でその日に急きょ入院。
誘発分娩をおこなうことになり、入院後に子宮頸管を広げる前処置をしました。体内の水分で膨らむラミナリアという棒を何本も子宮口に入れられ、とにかく痛い! そして翌朝、陣痛促進剤を飲み始めました。
陣痛が痛すぎる…
陣痛促進剤は数時間あけて、追加で飲むという処方。「その日のうちに陣痛が始まるはず」と言われていました。病院のベッドでただ陣痛を待つという恐怖の時間。でも結局始まらず、夜に。心が落ち着かず、全然眠れませんでした。すると午前4時ごろ、お尻の周りがじわーと温かくなり、びっくり。破水したのでした。
破水するとまもなく、激しい痛みがありLDR(陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室)へ移動。15分起きくらいにくる腰や背中の痛みが本当にひどく、そのたびに絶叫していました。痛みの間隔がどんどん短くなり、精神的にもつらくなってしまいました。
無痛分娩に吸引分娩も
午前6時ごろだったと思います。陣痛が始まってからでも無痛分娩に変更できる産婦人科であることを思い出しました。「無痛にしたい」と急に言い出した私。助産師さんは驚き、「院長が出勤する8時まで我慢して」と指示してくれました。しばらく陣痛を耐え、無痛分娩の麻酔をしてもらいました。
痛みが減ったなと感じた矢先、「いきむために麻酔減らしまーす!」との声。絶望しましたが、あまり痛みは感じず、いきむことでいっぱいいっぱいに。必死にいきみましたがなかなか進まず、吸引分娩とクリステレル胎児圧出法で、正午ごろなんとか出産することができました。
3,500gの男児誕生
生まれてきた男児は3,500g! 推定よりは軽いけれど、新生児室で周りの赤ちゃんと比べるとやはり大きいと実感しました。ビッグベビーだったことや陣痛促進剤を使ったことが影響しているのかわかりませんが、陣痛は想像以上に痛かったです。ただ、赤ちゃんは体がしっかりとしていて抱きやすく、おっぱいをよく飲む元気な子でした。
現在息子は年長ですが、相変わらず大きくて身長は120cmを超えるほどに。「小学校何年生なの?」とよく聞かれています。これからもたくさん食べて、どんどん大きくなってほしいと願っています。そして、いつ私や夫の身長を抜いてくれるのか楽しみです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。