こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。今日は、おっぱいが大好きで、離乳食をあまり食べてくれない赤ちゃん。そんなおっぱい好きの赤ちゃんのママへアドバイスをしたいと思います。
母乳の大切さ
母乳には、栄養という利点のほかに「ママと赤ちゃんのスキンシップの時間」という利点があります。とくに、離乳食が進み始めたら、スキンシップのほうが重要になるかもしれませんね。ママと赤ちゃんがお互いの体温を感じながら過ごすこの時間は、本当にかけがえのない時間ですよね。
離乳食は食べる練習期間
離乳食初期・中期の赤ちゃん。このころの離乳食は「食べる練習をする期間」と思ってくださいね。栄養のほとんどは母乳です。たとえ、ひと口も食べてくれなくても「次の離乳食の時間に食べてくれるかな?」と思えばOKです。離乳食後の母乳はほしがるだけ飲ませていいですよ。
母乳を飲ませる時間より少し早めに離乳食を与える
いつも10時に母乳を与えているのなら、その少し前、たとえば9時半に離乳食の時間をとってみてください。赤ちゃんが「おなかが空いた!」という少し前。そこでひと口でも食べてくれたら、大げさにほめてみましょう。食べたらママが喜んでくれる楽しい離乳食の時間を赤ちゃんに体験してもらいましょう。
母乳で満足してから離乳食を食べる
離乳食を食べなかったら、離乳食をいったん中止して母乳を与えてみましょう。赤ちゃんが満足して心が満たされたら、再度、離乳食にチャレンジです。もしかすると母乳でおなかも満たされていて食べてくれないかもしれません。そんなときは、食べなくてもいいですし、30分ほど時間を置いてチャレンジするのもひとつの方法です。
初期の場合、離乳食開始を少し遅らせてもOK
もし離乳食初期の場合、離乳食開始が赤ちゃんにとって少し早かったのかもしれません。離乳食は必ず生後5カ月に始めなければいけないものではありません。始める時期は赤ちゃんによって違います。1週間待ってみて始める。それだけでも全然違いますよ!
実は私、わが子にあまり母乳を与えることができませんでした。もともと出が悪かったうえに、生後1カ月で仕事に復帰したこともあり、粉ミルクと混合。半年くらいで、母乳は止まってしまいました。ですので、母乳で育てているママさんが本当にうらやましいです。
離乳食を進めることももちろん大切ですが、母乳が好きな赤ちゃんとの、今のこの時間を大切にしてほしいなと思います。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。