まるで仕入れ!? 義母の手土産問題
田舎に住む義母は、周囲の農家の方から野菜やお米をたくさんもらうようで、いただき物はそっくりわが家に回ってきます。お米90kg、にんじんやじゃがいも、里芋がダンボール1箱、大根20本などなど、青果店が開けるほどの量です。
「困るなどぜいたく!」と思われるかもしれませんが、置き場所もなくママ友に配っても食べきれずに余ってしまいます。ほかにもかばんや靴、老人会でみなさんが作った飾りや絵、置物まで……。正直、困っています。
義母からの手土産の対処法
義母の訪問の前に、電話で「何をどれくらい」持参してくれるのか詳細を聞きました。消費しきれそうにないもの、いただいても置き場所に困るものはお断りします。あいまいな断り方では「遠慮している」と勘違いして持ってきてしまうので、「いりません」とハッキリと伝えていました。
不要な理由も「雛人形は息子がやんちゃして壊すので」、「トマトは家族全員食べないので」、「かばんは20個持っているので」など、可能な限り具体的に伝えました。
手土産が多い! 義母との付き合い方
ところが、事前に電話で聞いても、実際には山のように手土産を携えて義母は現れます。ある日、大量の手土産に困惑していたら、夫が「ごめんね。でも受け取ってあげてよ。ありがとうのひと言で満足するんだから……」と。
それまで私はいただき物の後処理のことばかり考えていましたが、違う方向性からの意見に「そうか!」と妙に納得しました。以来、義母の手土産は要、不要ではなく「笑顔で受け取ることに意味がある」と考えを改めました。
義母の手土産はとてもありがたいですが、なかには正直「もらっても困る」というものも少なくありません。それでもいただいたものは「笑顔で受け取ることが大事」と思うことで、嫁姑関係は円滑にいっていると思います。
イラストレーター/星田つまみ
著者:伊川 遥
女の子と男の子の2児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。