わが家には、8歳の娘と3歳の息子がいます。2人目はなかなか授かることができず、結果5歳差となったのですが、待望の弟の誕生により娘は大きく変わりました! そんなわが家の小さなママの様子をお伝えします。
弟をうちに呼んだのは私!
娘は幼稚園に入るまで人見知りが強く、おとなしい性格でした。公園や児童館などで自分より小さな子どもに遊ぼうと声をかけられても、返事もできない娘。そんな娘を見ていて、夫も私も下の子のことは考えられずにいました。
ところが娘がある日突然、「いもうとかおとうとをください」とコウノトリに手紙を書いたのです。そして娘が5歳のとき、待望の弟が生まれました。娘は、弟をうちに呼んだのは私!だと思っています。その熱意もあり、娘は夜中の出産にも立ち会いました。
小さい子に興味がなかった娘に変化が
小さい子にまったく興味を示さなかった娘がお姉ちゃんになることに不安を感じたこともありましたが、母が少しずつ母になるように、娘も少しずつ変わっていきました。ママをひとり占めしていた生活が一変し、ママに必死に甘えようとする姿もありましたが、同時に自分のことは自分でやろうとする健気な姿も見られました。
そして、おままごとの延長のように育児用ミルクをあげたり、泣いたらあやしたり……。やがて、自分の行動で弟が泣き止んだり笑ったりすることがわかると、急速に姉らしさが開花していったのです。
なんでも、弟が喜ぶことが一番
それから、娘の中は弟でいっぱいになりました。幼稚園の工作では常に弟の喜ぶものを作り、七夕の短冊には「なかよしきょうだいになれますように」と書き、クリスマスには弟の喜びそうなおもちゃを考えて、サンタさんにお願いのお手紙を書いていました。常に自分のことより弟!なので、まるで母のようです。
娘は現在8歳、弟は3歳になりましたが、お風呂には一緒に入り、弟を洗い、スキンケアも着替えもなんでもできます。怒るのも母以上に怖いときもありますが、そこには愛が感じられるので、見ているとやはり母性があふれているなと感じます。
時々はひとりになりたい
弟はお姉ちゃんが大好きなのでいつもそばにいたいのですが、弟が大好きな娘も、宿題を邪魔されたりせっかく作った工作を壊されてしまうと、ひとりになりたいと思うこともあるようです。
また、たまにはママと何かしたい、甘えたいと思うこともあるようなので、そういうときはできるだけ娘の気持ちを優先してあげたいと思っています。
公園に行くと小さい子どもたちに囲まれていたり、今やすっかりやさしくて面倒見のいい、良きお姉ちゃんな娘ですが、弟が生まれてからずっとたくさんの気持ちを感じながらお姉ちゃんになっていったのだと思います。この先も良き姉であり仲良し姉弟でいられるように、母として温かく見守っていきたいと思っています。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように!
監修/助産師REIKO
著者:坂井香子
おだやかな娘とわんぱくな息子の母。夫は別居中のため、完全ワンオペ育児奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。