双子妊娠。初めて聞く言葉ばかりで不安
妊娠11週での健診時、おなかの子が双子だとわかり、個人病院から大きい病院へ転院になりました。担当医からは「前の病院で膜性は聞いているよね?」と言われましたが、何かわかりませんでした。双子には、一卵性と二卵性の他にも膜性の違いによって分類されるそうで、わが家の場合は一絨毛膜ニ羊膜双胎(※いちじゅうもうまくにようまくそうたい ※赤ちゃんは羊膜によって別々の部屋に分けられているが、ひとつの胎盤から栄養補給などおこなっている状態の双子)だったのです。
医師は、「妊娠中に双胎間輸血症候群が起こることがあるが、話すと不安が大きくなってしまうので必要になったら詳しく話をします」と言われました。どれも初めて聞く言葉で戸惑ったのを覚えています。
順調だったのに妊娠6カ月目で問題が
エコーをしていると医師から「No.1とNo.2の子の羊水量に差ができている。進行すると双胎間輸血症候群になる可能性があり、腹腔鏡によるレーザー手術で2人が共有している胎盤の血管を焼き切る必要があるかもしれない」と言われ、ポカンとしてしまいました。
ですが、手術も今すぐに必要なわけではなく、私自身が注意できることは何もない。慎重に経過を見たいので、週2回から週1回の健診にきてほしいと言われました。
調べてみると手術ができるのは日本で数カ所
私自身にできることは何もないと言われたので、心配しすぎず、今まで通りの生活を心がけ、いつ入院してもいいように準備していました。そして「双胎間輸血症候群」についてネットで検索してみると、レーザー手術は日本でわずか数カ所の病院でしか受けられないことがわかりました。
幸運なことに私の通っている病院・担当医は日本で初めてこの手術をおこなっていました。安心して先生たちにおまかせすることにして、毎週おなかの子たちと会えるのだからと健診も楽しみになりました。
結果的には羊水量の差は小さくなり、手術の必要もなく、妊娠32週目から1カ月間の管理入院に入り、退院した2日後に双子を出産しました。ハイリスクな妊娠・出産を経験して不安を乗り越えたからこそ、わが子に出会えた感動は言葉にできないほどうれしかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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